日本が採るべき経済政策

 アメリカのサブプライム・ローンに端を発する不況に対して、「日本はあまり影響を受けない」との観測がありましたが、どうやら日本へも悪影響が現れ始めたようです。
 今後、日本が採るべき経済政策について、ろろ氏のブログ「日々是勉強」から以下の記事を紹介します。
  破綻国家とグローバリゼーション
「韓国の悲劇」から学ぶべきこと(1)
http://roronotokoro.blog113.fc2.com/blog-entry-214.html

「韓国の悲劇」から学ぶべきこと(2)
http://roronotokoro.blog113.fc2.com/blog-entry-215.html

「韓国の悲劇」から学ぶべきこと(3)
http://roronotokoro.blog113.fc2.com/blog-entry-216.html

 特に、「『韓国の悲劇』から学ぶべきこと(3)」の結論部分を、次に編集して紹介します。

?H2>グローバリゼーションというものの悪弊に対して、我々はどう立ち向かったらよいのでしょうか。           (以下、引用開始)
 日本国憲法自体が国際協調を説いており(98条2項)、さらには利益の極大化のためにはマスコミさえ動かすようなグローバル企業までいるのです。そんな中で日本の良さを守ったり、日本人の生活を維持していくというのは、ものすごいハンデ戦なのです。政治家のブログに非難のコメントを書いたり、判で型を押したようなことしか言えないデモ活動なんかでは絶対に勝てません。

では、政治家や役人にどういうことを要求していけばいいのでしょうか。簡単です。

「日本人の労働者をもっときちんと扱え」
 
「賃金引き下げのために外国人を入れるな」

 ?H4>そして、一番重要なのは、ここです。

「かりに労働力が減っていったとしても、身の丈にあった経済や社会を自分たち自身の手で営めばいいのだ」

?H4>ここです。これを、右も左も口を揃えて言えるようになれば、絶対に企業の論理には負けません。  馬鹿なサヨク地球市民は論外として、右翼や保守と言われる人びとは日本という国に対する自尊心が強いために、

労働人口が減って日本の競争力が落ちたらどうなる?」

GDPが下がっても良いのか?」

「輸出で利益を上げないと、エネルギーや資源が買えないぞ!」

と言われると、途端に腰砕けになってしまいます。仮に反論したとしても、どうしても近代的な企業の論理を前提としているので、主張に無理が出てきてしまうのです。
 そうではなくて、

「生活に必要なものは可能な限り自国でまかない、無理がある生活スタイルは改めていこう」と言えるかどうかなのです。

 従来型の保守や右翼はここで失敗しているのです。日本は一人前の国であるべきだと彼らはよく言います。しかし、その一人前が、自分のことは自分で出来るということを意味していないのです。
 だから、「今の生活レベルを下げたくないなら、輸出でどんどん利益を上げないとダメだ」と言われて、うまく反論できなくなってしまうのです。
 自給率が大切だと言いながら、農家の保護をまるっきり考えていないという辺りでも、そういう人の論理の脆弱さが分かるというものです。
?H3>おそらく、今後の時代に日本人がそれなりの生活を営んでいけるためには、明治時代以降の我が国の基本的なスタンス(グローバル化に乗っかって、うまいこと儲けようという考え)から、立ち位置をずらした主張をすることができる勢力が、どれくらい伸びるかにかかっていると思います。「地産地消」や「地域単位の小さな経済サイクル」、それに「大量のエネルギーを必要としないライフスタイルの転換」(巷で「エコ」などと喧伝されているものとは決定的に異なる思想に基づく)などがキーワードになるはずです。  もし、そういう動きが日本各地で活発になれば、もう輸出企業が無理をして利益を上げる必要などなくなります。その動きが世界に波及すれば、おそらく地球環境も決定的な破滅を免れるでしょう。

 簡単に言えば、韓国は、そういう主張ができなかったのです。

外国人を使って、楽に利益を上げよう、

ダンピングすれすれの輸出でテキトーに儲けておこう、

要するに、かつて欧米人がどっぷりつかり、いまだに抜け出せていない安易な方向を選んでしまったから、今の悲惨な状況を招いているのです。

イメージ 1
       報徳二宮神社二宮尊徳像(ウィキより)
?H4>江戸時代に真の循環型の社会を運営し、いまだに神道のような自然のサイクルに合致した思想を保っている日本人なら、そういう邪道を歩まずに済むのではないでしょうか。私は、左右のイデオロギーをお持ちの方々と違って、日本は反日勢力やアメリカに支配されたどうしようもない国だ、などとは思っていません。今は時間稼ぎも必要でしょうが、やがて根本的な文明の転換が我が国で始まると信じています。  それが間に合わなければ、おそらく韓国で今起こっていることが、今後の日本でも絶対に起こります。その時になってから気づいては遅いのです。

 韓国の悲劇から、我々はいろいろなことを学ぶべきだと思います。