2007-01-01から1年間の記事一覧

北半球の越境大気汚染

よそのブログで越境大気汚染を持ち出したことがありますが、 どうもピンと来ない人もいるようです。 煙は、風上から風下へ流れる。その国際版が越境大気汚染だ。 というだけのことですね。 北半球の越境大気汚染の主な発生源は、ヨーロッパ・東アジア・北米…

韓国の大気汚染濃度(窒素酸化物)は、表示領域を越えていた!

一つ前の記事で韓国の大気汚染を取りあげました。 http://blogs.yahoo.co.jp/tatsuya11147/38642295.html 今回は、窒素酸化物の濃度表示について、新たに分かったことを記事にします。 図1. 2007年11月26日12:00の窒素酸化物の濃度分布 図1.の出典。以下同…

韓国からの越境大気汚染

「中国の公害」が日本を襲っているがこの書庫のテーマですが、 今回は 韓国を主とする朝鮮半島からの越境大気汚染に着目 して記事をまとめておきます。 1. 朝鮮の硫黄酸化物(SOx) (1)1995年の発生量 図1 東アジアにおける硫黄酸化物(SOx)の年間排出…

NOx排出量・中国、四半世紀で4倍

http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php 図1 東アジアにおける窒素酸化物(NOx)発生量の分布図(1995年) 出典:http://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/12/10-11.html 図2 「図1」として表示(説明文つき) これらの図は、次に紹…

虫 虫が鳴いてる いま ないておかなければ もう駄目だというふうに鳴いている しぜんと 涙をさそわれる 八木重吉・自選詩集『貧しき信徒』(昭和三年二月刊)より

一党独裁の果て‥‥食品汚染大国

産経新聞 2007年10月14日 記事http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php 一党独裁の果て‥‥食品汚染大国 中国 現状をリポート・周ケイさん語る 無法状態ともいえる中国の食品汚染をリポートした『中国の危ない食品』(草思社)が出版された…

21世紀は「中国の世紀」か―大気汚染など追及できない独裁体制―(3)

複数政党制導入の声に鉄槌(てっつい) 6月25日、胡錦濤総書記は党政治局常務委員、政治局員の全員、中央委員、同委員候補を集め、「党の思想路線の本質」と題する演説をした。いわく「 共産党の本質は独裁である、この基本路線への異論は許されない」、と…

21世紀は「中国の世紀」か―大気汚染など追及できない独裁体制―(2)

長年に及ぶ「価値観の真空」 今年7月、経済協力開発機構(OECD)が中国の一部の都市における大気汚染は世界最悪である、と報告した。来年、オリンピックが開催される北京では選手が大気汚染でやられてしまうという危惧が世界のオリンピック関係者から漏れてい…

21世紀は中国の世紀か―大気汚染など追及できない独裁体制―(1)

2007年10月10日 産経新聞「正論」《シリーズ日中国交正常化35年》より 慶応大学名誉教授 中村勝範「21世紀は中国の世紀か」を紹介します。 2010年代に日本抜く? 中国の経済成長が好調であるということから「21世紀は中国の世紀」という声がある。 昨年の中…

米国が「中国食品輸入検査を日本に学べ」ですと…

輸入検査体制、日本式に学べ 中国食品問題で米下院委報告書 産経新聞 2007年10月8日 【ワシントン・渡辺浩生】有害な化学物質が含まれた中国輸入食品が相次いで見つかった問題で、米下院エネルギー・商業委員会は「日本式」の安全管理方法を見習って、米食…

中国・韓国由来の酸性雨が日本を襲っている(秋季に着目して)

上から 図1 日本における酸性雨の発生源(1995年) 各地域の気象の変化データを参考にして1995年の年間気象データを作成し、その結果をもとに酸性雨の原因物質がどこからどのように運ばれるか、コンピュータで推定したもの。「火山」とは、日本の火山(桜島・…

中国、食品・玩具リコール制度を実施

中国、リコール制度 前倒し導入 食品・玩具 産経新聞 2007年9月1日 【北京・福島香織】中国国家品質監督検査検疫総局は、8月31日、食品と玩具を対象としたリコール制度を導入すると発表した。即日実施される。 国家新華社通信が報じた。最近の中国製品の…

神風特攻(3)

特攻について何事かを思う精神の力量 外国人がこぞって神風特攻の意義を肯定しているというのではない。また大東亜戦争なり太平洋戦争なりに付された大義がどこまで真正のものであったかについても議論のあるところである。私のいいたいのは、 日本のナショ…

神風特攻(2)

特攻が外国人から評価されるのは何ゆえか 神風特攻にまつわる思い出をもう一つ。十五年も前のこと、アメリカのバークレー大学で早朝の散歩をしていたら、柔道着をきた黒人の青年が話しかけてきて、 「昨夜の“ミッドウェイ”というテレビ番組を見たか。あの神…

神風特攻(1)

西部邁(1994)「神風特攻――今の日本には万歳の対象がなくなった」 『月間宝石』1994年1月号より、一部改変。 嘘のような本当の話。 三人のヨーロッパ人を相手にした酒席で、私は次のように話しかけてみた。 「1999年に、ヨーロッパのどこかで、 “二十世紀の…

日本政府、原爆投下に抗議す(サヨクさん、見てね♪)

米国の新型爆弾攻撃(国際法違反)に抗議す 今月6日、米軍機は広島市の市街地に新型爆弾を投下し、瞬時に多数の市民を殺傷し、広島市の大半を壊滅させた。 広島市はなんら特殊な軍事防衛施設を持たない普通の1地方都市で、同市全体として1つの軍事目標た…

なぜ、「戦後史見直し」にシロウトさんが活躍しているのか?

表題の疑問にたいする答えは、 この分野の専門である法学部・経済学部・文学部史学科の多くが、敗戦利得者の同業組合になっているからだ。 敗戦利得者 http://blog.so-net.ne.jp/tkataoka/2007-05-28 「戦後という時代の見直し」が、専門家である法学部・経…

原爆投下とポツダム宣言

日本政府はソ連に頼みをかけ、ポツダム宣言を「黙殺」したがために、アメリカの原爆攻撃を招いた と、多くの人が説いてきた。 事実は違う。 日本が和平仲介を求めて、ソ連に特使を派遣しようとしていたことは、アメリカ側が日本の外交電報を解読していたから…

お尋ね者史観

山本夏彦 1999. 誰か「戦前」を知らないか. 文春新書より一部改変 本歌(「上海帰りのリル」): 誰かリルを知らないか♪ 「上海帰りのリル」その背景 このごろ戦前を知る者が少なくなった。私は少しく知る者である。 自分のミクロの見聞を語ってマクロに及びた…

中国食品は、なぜ危険なのか?

このところ、 「中国の食品・薬品などの危険性についての記事」 がマスコミをにぎわすようになった。これまで黙ったまま「中共と結託してきたNHK」を始めとする日本のマスコミが、なぜこの種の報道をはじめたのか、その背景が見えてきたようだ。 「話題!…

黄砂予報の精度を実測値から検証する(07/5/25-27松江市の事例を中心に)

「黄砂予報」とは、次の 「東アジア域の黄砂・大気汚染物質分布予測」によるものです。 http://www-cfors.nies.go.jp/~cfors/index-j.html 実測値は、「環境省黄砂飛来情報:マップ」から得られます。 http://soramame.taiki.go.jp/dss/kosa/ver2007/ 「マッ…

6月28日、光化学スモッグの恐れあり

上の図1は、6月28日の地表オゾン濃度予測分布図です。 ちなみに、光化学スモッグが広域で発生した、今年5月8日と9日の「地表オゾン濃度分布図」を、比較のために下に図2と図3に挙げておきます。 出典は、「全球化学天気図」です。 ↓ http://www.jamst…

近年の光化学スモッグは「中国」が原因だ!政府は早く対応しろ!

図1は、2002年1月の二酸化窒素の濃度を示す衛星写真。二酸化窒素は、光化学スモッグの原因になるオゾンを出す。 2005年1月の衛星写真は、次で見ることができます。 「この記事の一番下のURL」クリック→「参考4」クリック! 酸性雨研究センター(新潟市)…

「中国・韓国発」光化学スモッグ

今年の5月8日から9日にかけて、日本で光化学スモッグが広域で観測されました。その発生の動向をネット・データから追ってみます。 図は、上から図1。 図1 7日の午後から夜中にかけて、中国・韓国に高濃度の窒素化合物(窒素酸化物)の汚染気塊が発生・…

「5月26日・黄砂予報」とその後

5月26日、黄砂が日本上空へ達する予報がでました。 図は、左上から 図1. 5月26日・9:00の予想黄砂濃度分布図(5月25日・23:00現在) 図2. 5月26日・9:00の予想天気図(5月25日・23:00現在) 黄砂は、今、日本を通過中の低気圧の後ろからやって来ます…

中国の砂漠化と環境汚染の深刻さ

http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php 「5月も末だし、そろそろ黄砂の季節もオシマイだろう」と思っていた。ところが、2007年3月上旬 に初めて黄砂の予報アニメーション観測を見て以来、今までに見たこともないような大きさの黄砂嵐…

黄砂の飛来は増えている?

図1.年別黄砂観測日数 気象庁のHPから転載。気象庁は「年次変動が大きく、長期的な傾向は明瞭ではありません。」と、慎重な表現をしています。 しかし、私には、 これまでと違って、2000年から増加傾向にある と見えるのです。 図2.黄砂の発生源地域 第…

「5月17日、黄砂襲来の予報」とその結論

5月17日に、中国大陸から高濃度の黄砂が西日本に襲来する予報が出ています。 一番上の画像は、16日午後3時現在の予報です。 初めは、16日午前0時現在の予報画像を載せましたが、変更しました。 「地表から高度1000mまでの黄砂の濃度の平均」を表し…

戦後日本の「拘束具」としての日本国憲法(4)

(7)「人類普遍の原理」への盲信は卑屈な日本国民をつくる ここまでは、第九条や前文第二段を中心に、「日本国憲法」の害毒について 記してきた。だが、一番問題なのは、「人類普遍の原理」という視点からのみ、 「日本国憲法」の諸原理が位置づけられてい…

戦後日本の「拘束具」としての日本国憲法(3)

(4)「犯罪国家・日本」を再生産する「日本国憲法」 内容面に目を転ずると、最初に問題にすべきは、前文第二段と第九条であ る。「日本国憲法」は、前文第二段で「日本国民は、…平和を愛する諸国民の 公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しよ…