NOx排出量・中国、四半世紀で4倍

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図1 東アジアにおける窒素酸化物(NOx)発生量の分布図(1995年)

出典:http://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/12/10-11.html
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図2 「図1」として表示(説明文つき)

これらの図は、次に紹介する記事に関係しますが、紹介する「記事そのもの」の図ではありません。


NOx排出量・中国、四半世紀で4倍

日本「越境大気汚染」懸念

産経新聞   2007年11月7日
中国の窒素酸化物(NOx)排出量がこの四半世紀で4倍近くに急増、2020年までにさらに倍以上に増えそうなことが、6日までに明かとなった。年率2ケタ代の高度経済成長を続ける中国で大気汚染対策が後回しになり、汚染物質が海を越えて日本など外国に降り注ぐ「越境大気汚染」問題の深刻な影響も懸念される。

 
 調査は国立環境研究所が九州大学などと共同で日本や中国、インドなどアジア24カ国(アフガニスタン以東)を対象に実施。化石燃料の使用や工場の生産段階などの経済活動などで、排出されるNOxや、硫黄酸化物(SOx)などの大気汚染物質などについて分析した。過去から将来までをつないだ研究統計はアジアで初めてという。
 1980年から2003年までの23年間で、アジア24カ国のNOxは2・8倍に増加した。日本はこの間、燃料を大幅に改善したハイブッリッドカーの導入や、工場での汚染物質除去設備の導入などの環境対策を講じたことで約3割削減した。
 その一方、中国は3・8倍に急拡大。2000年時点では、アジア24カ国の総排出量2511万トンのうち約45%を占めた。中国のNOx排出量は、その後も石炭火力発電や工場の石炭燃焼などを中心に拡大し、3年間で1・3倍にもなっている。

 同研究所は10年と20年の予測値についても
①現状のまま推移(対策下位)
②対策を適度に進める(対策中位)
③対策強化(対策上位)
と、3つのシナリオで排出量を提示している。20年に00年比対策の上位シナリオで微減、下位では2・3倍に増加すると予測した。
 ただ、同研究所は00年以降の中国の燃料消費動向や、衛星観測結果などから「すでに10年の下位シナリオまで達していると考えられる」として、20年には00年比で2・3倍上回る増加の可能性をも指摘する。

 環境省によるとNOxは呼吸器系疾患を引き起こすオゾンの原因物質の一つ。また、酸性雨の原因にもなる。欧州で大陸中央からの汚染物質が北欧に被害を与えたように、日本にも偏西風などに乗って越境大気汚染の被害をもたらす可能性があるだけに、看過できない問題だ。
 同研究所広域大気モデリング研究室の大原利真室長は「省エネやエネルギー転換を進めるほか、NOxの脱硫装置などを整備することが重要」と話しており、中国の対応が注目される。

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「中国におけるNO2濃度増加を衛星データで実証」
 http://www.jamstec.go.jp/frsgc/jp/press/050617/index.html

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の、経年変化がわかります。

中国の対応

など、

北京五輪対策を除くとある訳がない!

事態は深刻です!