毒餃子騒動 (4)先が見えてきた?

1月30日から、中国産の毒餃子が日本中で問題になっていますね。
これについて、
「日々是チナヲチ」の御家人さんも話題にしてますので、この件についてはしばらく「日々是チナヲチ」の出店を続けます。
 以下に、その一部を紹介いたします。

 コメントある方は、直接、御家人さんにどうぞ。
よたコメントは、ここでもいいですよ。
あ‥、「よた」でなくても、いいです。


【中国毒餃子に】旧正月だ!中国人民にお年玉を!【誠意ある返礼】
                                    ぶひ / 2008-02-08 17:05:46

 さて、皆さん御存知でしょうが中国毒餃子問題、そろそろ先が見えてきたようですね。

 ●中国公安当局、製造日に出勤した従業員を捜査(YOMIURI ONLINE 2008/02/07/12:17)
 ●新たにギョーザ2袋からメタミドホス、1つは密閉状態(YOMIURI ONLINE 2008/02/07/22:09)
 ●中国製ギョーザ:袋内から殺虫剤検出 中国での混入確実に(毎日jp 2008/02/07/22:41)
 ●密封のギョーザ袋、内側から薬物 中国での混入確実(asahi.com 2008/02/08/00:08)
 ●密封袋、内側からも殺虫剤=製造工程で混入可能性強まる-中国ギョーザ・兵庫県警(時事ドットコム 2008/02/08/01:05)
 ●中国製ギョーザ:千葉の袋内側からも殺虫剤検出(毎日jp 2008/02/07/23:18)
 ●中毒出た千葉の製品、袋内側から検出 メタミドホスasahi.com 2008/02/08/06:33)
 ●箱詰め後はノーチェック=「天洋」作業工程に死角判明-ギョーザ事件(時事ドットコム 2008/02/07/22:31)
 ●「天洋」作業工程に死角=ギョーザ事件(時事ドットコム 2008/02/08/09:44)
 ●中国製ギョーザ:「製造時混入」強まり、JTが写真公開(毎日jp 2008/02/07/22:37)
 ●殺虫剤から不純物、中国で混入裏付けか・ギョーザ中毒事件(NIKKEI NET 2008/02/08/16:27)

 日本たばこ産業(JT)による暴露写真までとうとう飛び出しました。日本の調査団が帰国して、いまごろ出してどうするボケ(怒)。

 ともあれ大詰めの段階に近づいている模様です。ただし、日本の報道は「中国側がやった」に傾きつつありますが、全てが中国側の「犯行」なのかどうかについては最後まできっちり捜査してほしいところです。

 この期に及んでまたか、と言われそうですが、私はこの期に及んでも、日本政府は少なくとも天洋食品製品に対する輸出停止措置に踏み切るべきだと考えています。「手落ち」ならもちろんのこと、「事故」や「事件」でも危機管理のマズさが問われる訳ですから、当然です。

 まず日本国民の怒りに対して真摯な姿勢を示すため、そして今後の中国食品の安全を期すということで中国側にプレッシャーをかける意味でも、また国際社会へのアピールという点においても(中国へのより大きな外圧となります)、いまからでも遅くはありませんから、ちゃんとオトシマエをつけるべきだと思います。

 何度国民にお詫びしたって頭下げたって靴舐めたって意味がないことを知れ!>>フフン♪。

 しかし、フフン♪(←「福田首相」のこと)はじめ日本政府は一党独裁政権である中国の靴を舐めることにより大きな快感を覚えているようです。
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 ●毒ギョーザ事件の原因解明「核心に迫っている」と福田首相MSN産経ニュース 2008/02/08/11:20)
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080208/crm0802081120010-n1.htm

 福田康夫首相は8日午前の衆院予算委員会で、中国製ギョーザ中毒事件について「だんだん核心に迫っている。本当のことが分かるまで事実関係を明らかにできないこともあるが、もうしばらく待ってほしい」と述べ、解決が近いことを示唆した。ただ、根拠は明らかにしなかった。

 一方、町村信孝官房長官は同日午前の記者会見で、密封された冷凍ギョーザの袋の中から殺虫剤が検出されたことについて「現地の工場で(混入された)ということになると考えるのが普通だ」との認識を示した。

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 ●「常識的には中国で混入」 町村氏、袋内側から殺虫剤(共同通信 2008/02/08/13:14)
 http://www.47news.jp/CN/200802/CN2008020801000381.html

 町村信孝官房長官は8日午前の記者会見で、中国製ギョーザ中毒事件で、密封されていた袋の内側から殺虫剤を検出したことに関し「常識的には商品の密封前に混入されたということであれば、現地の工場で(混入した)と、普通考える」と述べ、中国側で混入したと考えるのが自然との認識を示した。

 福田康夫首相も同日午前の衆院予算委員会で、中毒事件の原因究明について「だんだんと核心に迫ってきている。本当のことが分かるまで事実関係は明らかにできないが、究明に努力し国民が安心できる態勢にしたい」と述べた。

 ただ町村氏は「捜査当局ではいろいろな可能性を考える。まだ慎重に捜査している。現状で断定する状況には至っていない」とも述べた。

 岸田文雄国民生活担当相も同日、袋の内側からの殺虫剤検出に関し、記者団に「今までになかったケースで、大変注目している」と強調。混入原因は「引き続きあらゆる可能性を視野に入れて中国ともしっかり連携して調査を進めていく段階だ」と指摘した。
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 こうした発言から、今回の事件について中国側との手打ちが行われた気配が濃厚に感じられます。落としどころについて日中両国が同意したということです。私たちの頭越しに、もちろん中国側のゲームプラン通りに。
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 もし残留農薬ではなく故意の毒物混入という食品テロで犯人は中国人だった、となったら中国当局は即逮捕即裁判即死刑判決即執行でサクサクと処理して「例外的な事件だった」と内外に向けて大声でわめき散らすと思います。

 ●【中国食品】まずは輸入停止。話はそれからだ。(2008/02/04)
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 ……と、以前書いたようにこの線で妥結でしょう。処罰がどうなるかはともかく、中国側は「安全管理がザルだった」というような構造的な問題ではなく、「事故」「事件」として処理するという点だけは絶対に譲らないでしょうから。実際、「例外的事件だ」などともう言い始めていますからね。

 だからこそ輸入禁止措置が必要なのですが、首相や官房長官の口ぶりからすると、日本政府が毅然とした姿勢を示す可能性は極めて低そうですね。ざっくりと言ってしまえば「うやむや」のまま終了、ということになるでしょう。あーあ。
詳しくは、転載もとへどうぞ。

なお、今回は農薬による急性中毒によって、ともかくも「事件」になりました。しかし、中国食品の重金属汚染(特に鉛)による慢性中毒については、問題にされていません。日本には、重金属についての検査基準は、ほとんど整備されていません。鉛については、ホウレンソウ・きゅうり・トマトなど11品目、カドミウムについてはコメだけに検査基準があるだけです。


大多数の食品は、どれだけ重金属が含まれていようと、違反にならないのです。

2007年4月、中国国土資源部は、「重金属に汚染された作物が1200t以上出荷されている」と発表しました。同年7月、中国政府は「河川の70%以上が重金属・残留農薬で汚染され、都市の地下水も90%汚染されている」と公表しています。農業用水や上水道が汚染されているのですから、特に加工食品の重金属汚染は警戒しなければなりません。加工過程で使われる水が汚染されているからです。いずれ記事にしますが、中国産の加工食品は「有毒重金属が日本の10倍」です。

http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php