毒餃子騒動 (7)事件報道いよいよ大詰め!わくわく‥

この件についてはしばらく「日々是チナヲチ」の出店を続けています。
 以下に、その(7)をかいつまんで紹介いたします。

 内容にコメントある方は、直接、御家人さんにどうぞ。
よたコメントなら、ここでもいいですよ。
転載もと:http://blog.goo.ne.jp/gokenin168
毒餃子】フラグ立ちまくり!「事件報道」いよいよ大詰め。
                 中国毒餃子 / 2008-02-13 18:26:04

 当ブログはこれまで執拗に毒餃子事件を追いかけてきました。むろん、他に話題がないからではありません。

 この事件について、私自身は最初の何回かで書くべきことは書いてしまっています。

 実のところ途中で「もうお腹一杯」な気分に支配されていったんモチベーションが低下しました。食傷気味というやつです。

 ところが「昔の観察日記」ではありませんが、

「これひょっとしてなかなか良いヲチ教材?」

 とふと考え、その視点からこの事件を眺めてみようと腰を据えたところ、不謹慎ながら俄然面白くなってきました。それ以来もう、毎日わくわく。
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 いい加減みなさんもお気付きでしょうが、最近の当ブログはこの問題を「毒餃子事件」としてではなく、むしろその「事件報道」という点に絞って動向を観察しております。もちろん中国側の報道をヲチするのがメイン。報道量や報道内容に関して日本側と比較したり、

「日本側が報道→海外の親中系メディアが報道→中国国内メディアが報道」

 という敏感なニュースにはつきもののお約束のプロセスを紹介したり、そのタイムラグを測ったり。……また、報道するにしても日本側の元記事の肝心な部分を逃さずに織り込んでいるか最低限の線でとどめたか、それから同じことを報じるにしても『環球時報』のように、

「中国食品利用せず:75%」→「日本人の4分の1はそれでも中国食品を支持している」

 という強引な荒技を平然と繰り出す(中国では珍しくもないでしょうが)、なんてことも「実況」することができました。さらにはどんどん雲行きの怪しくなる報道内容を受けて、次第に動揺を強めつつ火病へと発展していく中国のネット世論も見応えがありました。

 「事件報道ヲチ」へと質的転換(笑)を行うにあたり、タイトルの頭につける【中国食品】【中国毒餃子】も【毒餃子】に改めております。ターニングポイントは、

 ●【中国毒餃子に】旧正月だ!中国人民にお年玉を!【誠意ある返礼】(2008/02/08)

 ……まあこの辺りです。「事件報道ヲチ」に限っていえば、中国独特の「しきたり」などをリアルタイムに眺めることができて、なかなか濃い内容になっているかと思います。こういう機会は、なかなかあるものではありません。
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 いやもう本当に毎日がわくわく。日本側から重要な報道が出ると、

「日本側が報道→海外の親中系メディアが報道→中国国内メディアが報道」

 となりますからこちらは落ち着かなくなります。『香港文匯報』や『聯合早報』の電子版や「星島環球網」などが中文記事も配信してくれる共同電を転載すると「よっしゃーフラグ立った!」と私は小さくガッツポーズ(笑)。

 そして中国国内のメディアの動静を注視することになるのですが、親中系メディアの間にもフラグの立ち方にバラつきがあったりして、「大公報!弾幕遅いよ何やってんの~」などと勝手にやきもきしたりします(笑)。……ああ弾幕ではなく報道、報道。

 しかし、それもいよいよ大詰めの段階を迎えました。もう我慢できないので書いてしまいましょう。共同通信が昨日(12日)、今回の事件については中国側の窓口となっている国家質検総局(国家品質監督検査検疫総局)が日本時間の今日(13日)17時から調査の最新状況に関する記者会見を開くと明らかにしたのです。おおお。

 ●中国検疫当局が13日会見へ 中国製ギョーザ中毒事件(MSN産経ニュース 2008/02/12/18:40)

 とはいえこの会見自体には、私はあまりワクテカではありません。というのも、事態はすでに質検総局ではなく公安部門(警察)を中心に動いているからです。「検査・調査」ではなくもはや「捜査」。ですから会見に公安当局も列席するようでないとどこまで面白い出し物になるかは疑問符なのです。
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 前回紹介したように、中国国内でも11日の時点で、

「日本向け『毒餃子』事件に突破口、問題製品は祝日・休日に生産、中国警察当局は袋詰め・箱詰め関係者を追及」

 という報道がすでに流れており、公安当局が前面に出ていることは明らかになっています。で、中国国内の報道はその時点で足踏み状態なのですが、実は日本側ではドカンドカンと大きな花火が2つ打ち上がっております。共同電プリーズ。
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 ●【1】「毒物混入」容疑での立件も視野 中国の公安当局(共同通信 2008/02/12/09:50)
 http://www.47news.jp/CN/200802/CN2008021201000112.htm
 【石家荘(中国河北省)12日共同】(略)
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 ●【2】「待遇に不満」で混入か、内部犯行で捜査 ギョーザ中毒事件(共同通信 2008/02/12/21:21)
 http://www.47news.jp/CN/200802/CN2008021201000506.htmll
 【石家荘(中国河北省)12日共同】(略)
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 【1】のキモは「地元警察当局が特別捜査チーム設置」であり、【2】は言うまでもなく「待遇に不満持つ内部犯行か」ということになります。

 それで海外の親中系メディアはどうか?といえば、シンガポールの『聯合早報』電子版で真っ先に【1】フラグが立ちました。11日午後に警察当局の車両数台が天洋食品前に乗り付けられ、カメラと資料を手にした捜査員約20名が工場内に入り数時間かけて捜査を行ったそうです。門前に屯集していた日本メディア多数にはノーコメントで風のように撤収した模様。(中略)

 これより一足早く親中紙『香港商報』電子版が「天洋食品に再調査入る」と報じていますが、どちらのフラグも立たずじまい。こちらの報道では司法部門が車6台・約20名で天洋食品で調査を行った、となっています。「毒餃子生産工場」とは親中系らしからぬトゲを含んだタイトルですね(笑)。

 ●河北司法部門が毒餃子生産工場を調査…11日(香港商報電子版 2008/02/12/09:28)
 http://www.hkcd.com.hk/20080212/ca2885693.htm

 ここから私のやきもきが始まります。他の親中系メディアが続かないのです。これだけでは当ブログにて速報できません。悶々と眠れぬ夜を過ごす破目になりました。
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 ……しかし今朝、『香港文匯報』にも【1】フラグが!

 ●河北省当局、特別チーム設置し毒餃子を捜査(香港文匯報 2008/02/13)
 http://paper.wenweipo.com/2008/02/13/CH0802130015.htm

 さらに「星島環球網」がこれに続きました。こちらは【1】【2】フラグを2本まとめて立てる大技です。

 ●毒餃子事件:待遇不満を根に持った内部犯行か…警察当局(星島環球網 2008/02/13)
 http://www.stnn.cc/china/200802/t20080213_729707.html

 ●石家庄警察当局、「毒餃子」で内部犯行の線を疑う(星島環球網 2008/02/13/07:57)
 http://www.singtaonet.com/hot_news/gd_20080213/200802/t20080213_729674.html

 私のいう「海外の親中系メディア」とは中国国内からもアクセスできる中国語ニュースサイトのこと。この「星島環球網」の2本はいずれもフラグ2本立て報道なのですが、中国国内のサーチエンジンでは2本目の記事が引っかかりました。

 さらに香港の親中系通信社・中国評論通信社がこれまたフラグ2本立てキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!

 ●日本の警察当局、餃子中毒事件で捜査員を中国に派遣へ(中国新聞評論網 2008/02/13/11:51)
 http://gb.chinareviewnews.com/doc/1005/6/7/5/100567565.html?coluid=7&kindid=0&docid=100567565

 タイトルでさらにもう1本フラグを立てていますね(日本から捜査員を現地派遣へ)。
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 それからこれは何のフラグも立ちませんが、民主党の調査団が訪中することが香港とシンガポールで報じられています。(中略)

 ところで香港の最大手紙『蘋果日報』と親中紙『大公報』は、あるいは中国にとってより気になるニュースを今日の朝イチで流しています。米国のスーパーチェーン「Trader Joe's」が11日、中国食品の販売を4月1日から段階的に停止すると発表した、というものです。(中略)

  これはAFPが日本語記事も配信しています。
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 ●米食品チェーン、一部の中国産食品を店頭から撤去へ(AFP BB News 2008/02/12/19:48)
 http://www.afpbb.com/article/economy/2349910/2632540
 【2月12日 AFP/ワシントン】米食品チェーン、トレーダー・ジョーズ(Trader Joe's)は11日、顧客の懸念を配慮し、中国産の「単一の素材からなる食品」を4月1日までに店頭からすべて撤去すると発表した。

 「単一の素材からなる食品」とはニンニクや冷凍ホウレンソウなどを指し、原材料の一部に中国産品を含む食品は引き続き販売する。アリソン・モチヅキ(Alison Mochizuki)広報担当は中国産食品の安全性を懸念する顧客の声に対応するための措置とした上で、「当社が扱っている中国産食品の安全性について、当社が持っているのと同じ確信を顧客が持てるようになるまで」、中国以外からの調達を継続するという。(中略)
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 他国へ飛び火か?という中国が最も恐れているであろう事態の出現です。当局は神経質にならざるを得ないでしょうね。八つ当たりで日本側へ「プチ逆ギレ」とか、あるかも知れません。

 ちなみに香港では他に本日付の『星島日報』『東方日報』『太陽報』などが紙媒体でそれぞれ【1】【2】フラグ2本立て記事を掲載しています。(中略)

  さあ、こうしたニュースについて、中国当局が国内メディアに報道解禁を出すのはいつのことになるのか。次号、詰むや、詰まざるや?……ってやっぱ古いかアリスよりはマシだけど。orz

 ……どうやら私は休んだ方がいいようです。寝ます。
詳しくは、転載もとへどうぞ。
http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php