「東京裁判史観・調査研究の結論」はどうなる?

宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成21年(2009年) 6月30日(火曜日)通巻第2645号からの,記事紹介です。
出典:http://www.melma.com/backnumber_45206_4528246/
(読者の声3)オバマ政権が金正日征伐を敢行できないならば、日本政府はオバマアフガニスタン要請を拒否するべきです。そして核保有論を討議するべきです。イランは間違いなく核保有国になります。
 西尾幹二さんの『GHQ焚書図書開封・占領軍に消された戦前の日本』(徳間書店)をNY紀伊国屋から購入。西尾先生の思想および視点(核、歴史をつくる会慰安婦決議、南京などの視点)にほぼ賛成です。行動する「論客」でいらっしゃる。また「思想反米も、外交親米」もよろしいでしょう。
裏返せばそれが米政権のスタンスだからですね。
  在米42年のぼくと西尾先生の違いは、ぼくは「軍事パワーの具体的均衡」を考えている。つまり、“EQUALIZATION”です。
すると過去に遡って、アメリカを批判することが逆効果(不信を招く)であると気付く。

つまり日米同盟を続けながら日本の軍事力を持ち上げるためには、「過去の遺恨」を打ち切らなければ不可能です。

この点をワシントンのロビーストと話した。彼は民主党員だが「日米の安全保障が最大の共通項」と述べた。確かに宮崎さんの指摘するように「日本の保守政権はアメリカの執事」ですね。
薄笑いを浮かべて下手に出るので、米高官らは日本政府をなめきっている。

つまり、問題は日本人にある。

 来年は、日米安全保障条約60周年の年。現在、ぼくが、英文で書いているテーマが「日本の軍事独立」です。
青い目の家内と日本の文化指導者(西尾先生や宮崎先生の)の焦燥につき話した。
「日本人は、第二次大戦で、アメリカにレイプされたと怒っている」
「答えは何?」
「アメリカの核の傘(保護)から出て、日本人が自分の傘を作ることだ」
「アメリカ人は反対しないでしょう」
「いいや、米民主党は、日本の核に明らかに反対だよ」
「どうすればよいと想うの?」
「日本の首相が、非核三原則を破棄すればよいだけだ」
「どうして出来ないの?」

「臆病だからだ」

「本を書いてどうするの?」
「日米両国の日本の軍事独立反対論者を説得するためだ」云々。

 西尾先生の、左翼化に至った日本(精神が劣化した。マスコミは劣化の代表)の国情分析はその通りです。ただしそれを米政府に語って見せても、彼らは笑うだけです。
 米国の為政者は“AMERICA FIRST”だから。そこはオバマも同じ。だから日本の為政者は“JAPAN FIRST” でなければいけない。(伊勢ルイジアナメリーランド州にて)

(宮崎正弘のコメント)西尾先生に限らず日本の保守陣営の基本は「思想は反米、外交親米」です。ですがなかには「知米、親米」がいるので、保守は安保論議でも分裂する。
 占領中に押しつけられた平和憲法が日本をおかしくした、というのは保守の一致した見解です。情報統制、教育、労働運動など、江藤淳氏も言ったように戦後情報空間が操作されてきた。 
 したがって日本人から伝来の武士道精神は奪われ、歴史観はメイドインアメリカの「太平洋戦争」史観に早変わりし、あまつさえ防共同盟を捨てて、共産主義に甘い認識となった。GHQが戦後、「発禁」処分とした日本の正しい歴史、政治、教育、地図に関する書籍は夥しく七千数百冊にのぼります。
 これらの総合的な相互作用によって反米、敵意が希釈化されて行ったのでしょう。
“AMERICA FIRST”=アメリカ本位
“JAPAN FIRST”=日本本位  ですかねえ・・。
 伊勢ルイジアナ氏の論旨は明快です。
 コーヒーさんの同志が太平洋の向こうに現れたようです。

蛇足
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