3/11のあとにやってきた危機の第二波・TPP(2)

アメリカの意向に従うマスコミは、日本人のナショナリズムを見当違いの方向に向けている

評論家・森田実が紹介した話。この結果、森田氏はマスコミに干された。
《日本の広告業界は、事実上、丸ごと、アメリカに買収された。日本の広告業界は巨大独占体のもとに一元化されている。この巨大独占体がアメリカ巨大資本に 事実上買収され、アメリカのコントロール下に置かれれば、日本のマスコミを自由に操ることができる。マスコミ企業は広告巨大独占体に睨まれたら倒産させられてしまう。生きるためには巨大独占体の言うとおりにしなければならない。いまや巨大独占体はアメリカそのものといって過言ではない。ブッシュ政権の意向は、日本の広告業界、マスコミ界にそのまま通るようになっている。(後略)》

以上、詳しくはこちらへどうぞ。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C02036.HTML

 ここのところの、マスコミの激しい劣化の原因はこれだったのかああ・・。
なるほど、小泉はマスコミの使い方がうまかったな。ブッシュの後押しがあったのかあ。「靖国参拝報道」には、すっかり欺されたな。マスコミの参拝批判は中国様・韓国様にへつらっての事かと思ったら、アメリカに取り入っていたのね。

このような視点で見ると、マスコミによって度々行われる
「中国の脅威」を煽るキャンペーンや、
尖閣問題の時に白々しく行われた「日米同盟の重要性再確認」キャンペーンなどの意味がよく理解できると思う。孫崎享氏も指摘しているように、領土問題というのはナショナリズムに火をつけるのにはうってつけである。結果日本国民の敵対心を中国に振り向け、真の敵が誰なのかわからないようにしておくことができるだろう。

 また「ネトウヨ」とか「ネット右翼」とか呼ばれている擬似愛国者が多く存在しているそうだが、彼らの批判の対象は常に
「中国(シナ)」「朝鮮(在日)」「反日」「サヨク


などである。彼らに向かって批判的な意見を述べる人たちも、彼らの手にかかれば、この分類のうちのどれかに属するということにされてしまうのである。これら「ネトウヨ」を糾合し組織化する擬似右翼団体やカルト団体があるのだが、彼らの中で米国を批判する意見を聞いたことがないのは、単なる偶然であろうか? カネの出所がわかれば、面白いことがわかるような気がする。彼らが米国の息のかかった者にコントロールされているのかどうかはわからないものの、結局はその擬似愛国心によって


現在日本の中枢の支配強化をしている米国やそれに協力する真の売国奴の存在を覆い隠し、とんだ見当違いの方向に彼らの支持者のナショナリズムや敵愾心を振り向けることに成功しているのは確かである。
日本国民を分断した状態においておくにも効果的である。



結果的に彼らの「愛国心」が、好むと好まざるとにかかわらず、日本がより悲惨な状態になることに手を貸すことになってしまっているのであり、悲劇的といわざるを得ない。

日本国民の本当の敵・真の売国奴に早く気がついてほしいと心から願うものである。

出典:「TPPの全貌が見えてきたおそるべき米国の対日戦略―バレてきて焦る従米売国奴ども」
 出典はnico's blogです。
記事一覧は、下に示します。説得力ある論評が掲載されています。
http://nicoasia.wordpress.com/about/

PONKOさんの記事から、tobekesi27kuzzさんの書き込みを一部編集して紹介させていただきます。tobekesi27kuzzさん、ありがとうございます。

TPPをマスコミベースの議論で流すと、賛成の方向へ傾く。
マスコミがアメリカの戦略に絡め取られているからと推測する。
浅尾慶一郎は分かってないですね。
彼は民主党出身のリベラリストでしたっけ?
彼の言ってる事はちょっとTPP賛成論者の古い理論って感じ。

 TPPの中身についての議論の前に、アメリカが自国の国益保全国益拡大の際にどんな戦略で他国の利益を喰っていたか、彼らの野心について賛成・反対派はまず認識を共有すべきかと。
アメリカは中国と違って他国の領土を奪って国益拡大を図ることはしないが、自国にとって有利な国際的枠組みを作って他国の利益を搾り取ってきた国だ。
それは中東を見れば一目瞭然だし、他の地域でもそうだ
(中国が軍隊で物理的に他国を侵略する事が多いのに対して、
アメリカは政治制度で他国を侵略する国であると言う表現になる)。
TPP賛成派にはその認識が無いのではないか。
だからTPPお化けなる言葉で反対派の危惧を一掃しようとする。 
2011/10/24(月) 午後 2:22 [ tobekesi27kuzz ] 
TPP賛成派にはその認識が無いのではないか。
いや、TPP賛成派は、国民の富をアメリカに献上して日本を植民地化するのをためらわず、それよりもオノレ一身の安泰をはかる売国奴なのです。
どうしてそういう構造になったか?
については、「3/11のあとにやってきた危機の第二波・TPP(3)」へどうぞ。