都知事選の影響

「余命三年時事日記」の「都知事選の影響アラカルト」から引用

都知事選について、外人記者との懇談会


アメリカの在日20年ベテラン記者A、B2人、新米C1人と私(日本人)Mの4人です。

投票前


(中略)ところで都知事選の予想だけど誰だと思う?

桝添で決まり。今回の都知事選は組織戦だからダブルトリプルだよ。



組織対抗選挙で桝添で決まりならなぜ海外記者クラブで田母神を呼んだんだろう。

今回の都知事選挙の焦点はそこなのさ。あえて4人に絞るけど、彼だけが組織をもたないし知名度もない。日本マスコミも無視して取り上げない。しかし彼の立場からこの選挙をみると、フリーvs組織であり、
保守vs反日勢力

という構図になる。彼の得票数は今後の政局に影響を与えかねない、つまりバロメーターとなる可能性があるんだよ。

学生とか若者、ネットでは80%なんて支持率アンケートがあるけど....。

特定の母集団ではあまり参考にならないね。ただ今回はともかく、
ごく近い将来、無視できなくなることは間違いない。

中国や韓国は彼を極右と言っているけれど我々からみれば彼は普通の軍人で,軍人であれば等しく共有する常識を語っているにすぎないね。日本の左翼マスコミは彼を非難し、貶めているけれど日本人全体がわかってきたからね。

どの程度の得票で日本の政治に影響がでてくるでしょう?

田母神が桝添、宇都宮、細川と違っているのは旗幟鮮明であることだ。
彼は日の丸、旭日旗を背負っている。これは日本という国と国民を背負っているということだ。しかし他の3人にそんな意識も覚悟もないだろう。

この3人に投票する人たちは組織に投票するのであって、担がれている人の能力や資質はその意味では関係がない。ところが田母神に投票する人は組織ではない田母神という人に投票するんだ。
票の重みというか価値が全く違う。
 

適切な表現ではないかもしれないが、
彼(田母神)は世界平和のためなら日本は中国や韓国から侵略されてなくなってもいいなんてことは間違っても言わない。日本人は日本を守る。そのためには核保有も辞さないし、そのためにも原発は再稼働すべきだと主張する。

仮定での話だがこの3人(桝添・宇都宮・細川)が戦争のような有事に命令を発した場合、おそらくは死命となるだろう。
しかし田母神の名であれば喜んで死地に向かうという差がある。カミカゼタモガミと呼ぶのはそういうことさ。

もし1%、つまり約10万人の得票は10万人のカミカゼと言うことなら、日和見の100万人よりもはるかに大きな影響があるね。さっきBが言った%だけどマイナスポイント7%が全部彼に流れたら70万票ということ?

現実的には,反桝添票は田母神に流れるけど細川の反民主票は半分だろうね。まあ5%程度というところかな。しかしそれでも50万票?凄いサプライズだね。

いや充分あり得る数字だと思うよ。(B、Cうなずく)

東京をはじめ都市部は左翼系が強いが地方は圧倒的に保守が強い。
もし田母神の得票が5%(50万票)なんてことになったら反民主、嫌韓、反中の流れが全国規模になってきているという表れだね。

 確かに大戦の要因を植民地支配と侵略としている村山談話を支持し「自衛官の暴走」「ゆがんだ歴史観」と極悪人のように決めつけた当時の政党やマスコミによる田母神批判は異常だったからね。しかし靖国神社を参拝。慰安婦問題などにも触れて、誇りある歴史を取り戻すと訴える歴史観に共鳴する日本人が増えてきたことは間違いないね。
   (後略)


この都知事選の結果が以下。投票率46.14%
舛添....  2112979
宇都宮...  982594
細川.....  956063
田母神...  610865

開票後の懇談会


まずこの結果についていかがですか?

明らかな組織戦でしたから桝添当選は当然ですね。しかし、今回の都知事選で驚いたことが2つあります。
(1)ひとつは小泉、細川、このブログでは晩節を汚す老害コンビなんて凄い表現をしておりましたが、このコンビの凋落です。なんと言っても元総理コンビですからね。
(2)そして、もうひとつが田母神の61万票です。
 反自民結集の細川に、自民党小泉、傀儡民主党がタッグを組んだんですから反安倍、反日勢力は盛り上がりました。本来中立であるはずのマスコミは露骨な偏向報道をしておりました。
 都知事選挙であるにもかかわらず、ことあるごとに反原発をとりあげ国政問題化し、反安倍報道、かつ保守として安倍に近い田母神を無視、あるいは叩きに終始した結果がこの61万票ですからね。

細川、宇都宮を全面応援するマスコミに対しての真っ向勝負。田母神が快勝しました。細川も宇都宮も顔色なしでしょう。組織も知名度も何もない個人が一大政党?公明党の組織票と同じくらいの票をとったのですから快事と言ってもいいと思います。
 注目すべきは、もし自民が田母神を選んでいたら当選の票数だったということです。現在安倍が進めている国政において安倍の追い風となる唯一の候補で、安倍の心中は田母神だったでしょうから安倍にとっては今後大きなバックボーンになりました。
 田母神の自民党との関係は航空幕僚長石破茂防衛大臣浜田靖一防衛大臣の時代ですが、浜田の時に「日本が侵略国家だったというのは濡れ衣だ」と主張する論文を発表し「政府見解とは異なる意見である」という理由で更迭されていますから自民党はともかく、少なくともこのふたりと当時の総理麻生とはよくはないでしょう。
 この更迭事件とは関係なく、制服組は政治家による文民官僚統制には不満を持っていました。特に長官や大臣というトップの資質についてはシビアな目で見ていましたね。
 石破茂については2002年 第一次小泉内閣防衛庁長官で初入閣。福田内閣防衛大臣を務めていますが、1993年 自民党離党、新生党新進党に参加。小沢一郎細川護熙羽田孜らの親中、親韓野党の一員となっています。1997年 自民党に復党しますがこのような変節を軍人は一番嫌悪します。
 また田母神を更迭した浜田靖一石破茂防衛庁長官の下で防衛庁副長官を務め、麻生内閣では防衛大臣に任命されていますが、父が例の浜田幸一でこれも自衛官の一番嫌う事例です。田母神だけでなく、自民党の中での親中、親韓議員、あるいは新国防族議員に対する自衛隊の視線は冷ややかですね。

田母神が国民に知られ、台頭することにより反日勢力はもとより自民党内の親韓議員、親中議員は身動きできなくなる。麻生や二階、石破の総理の目はなくなったね。 険悪な関係になりつつある中国や韓国に毅然と立ち向かう田母神が話題になればなるほど、それに比例して関係する議員の名前も登場する。親韓麻生、額賀とか変節石破とか、小沢べったり、媚中二階とか隠蔽されてきた情報があからさまになってくれば当然だね。

政治的に田母神新党というような考えはないといっておりましたが、ではなぜ都知事選に立候補したのでしょう。

理由はただ一つ。名前を全国区にするためです。それには知事選は最高の場です。日本の今抱えている中国や韓国の問題は反日日本人と在日朝鮮人を整理すればほとんど解決してしまいます。
後略


私のコメント

都知事選の田母神候補の得票を積極的に注目するアメリカ人ベテラン記者の論評です。「我々(アメリカ人)からみれば彼(田母神)は普通の軍人で,軍人であれば等しく共有する常識を語っているにすぎない」は、日本のマスコミとそれに頼る日本人に欠落した軍事常識です。田母神派の私としては、なかなか興味のある見立てです。