ドイツの反日感情について(東海子氏)

宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成27年(2015)9月18日(金曜日)第4661号の「読者の声」に、東海子氏による「ドイツの反日感情について」面白い論評が載っていました。

東海子氏の文章に、さらに強調を加えて入力者が編集し、皆様にご紹介したいと思います。   

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
引用はじめ
(読者の声2)「ドイツの反日感情について」。
日本人はドイツに親近感を抱くが

ドイツ側は結構反日的であるという。
これは現地に長くすむ日本人の意見なので事実なのだろう。

この理由を地政学で考えてみたい。


 日独は数千Kmも離れた国なので隣国的な敵対関係はないから、

敵の敵は味方」論になる。
実際これが戦前のヒトラーの対ソ連東西挟撃戦略と対日友好政策を生んだ。そしてこれを破ったのがスターリン支那事変工作、対米工作である。

 現代ドイツは、ロシアの脅威を感じているが、それを中共を使って牽制することを考えているのではないか。それが独中友好戦略になる。
 戦前ソ連をドイツと挟撃する立場にあったのは、蒋介石の国民党であり中共ではない。

イメージ 1

(入力者注記)廬溝橋事件が発生すると、ドイツの外務大臣はベルリンの日本大使に強硬に抗議し「日本が中国(国民党)との武力衝突を続ければ、ソ連に漁夫の利を得させるだけだ」と述べた。そして、日中間の和平を取り持とうとしたのが「トラウトマン工作」だった。日本と中国に対するドイツの二面外交は、日中が戦争状態にないことが必要だった。しかし、日中戦争支那事変)は拡大しはじめた。ドイツ政府は、日本をとるか中国(国民党)をとるかの二者択一を迫られる。
 ドイツ国内では、外務省と国防省と産業界が、中国(国民党)との関係維持を望んだ。
しかし、ヒトラーのドイツ政府は、日本が東アジアで覇権を握り、ソ連に対抗することを期待し1938年5月に満州国を承認し、7月に中国に派遣されていた軍事顧問全員に帰国を命じた。
しかしドイツはこのあと
日中戦争支那事変)に難渋する日本にソ連への牽制能力の欠如を感じ
日ソ両軍が満蒙国境で激しく衝突したノモンハン事変の真っ最中の
1939年8月に、独ソ不可侵条約を締結する。これに対し、時の平沼内閣が「欧州情勢は複雑怪奇」として総辞職したことはよく知られる。これは日本側の主体的な戦略思想の不在からもたらされた「複雑怪奇」で、日本人が生き馬の目を抜く国際政治の取引に、不向きなことを示している〔北村・林(2008)『日中戦争』PHP研究所〕。


しかし戦後
中共ダマンスキー島で中ソ国境戦争をおこしているので、
ドイツにとっては対ソ牽制上、利用価値があると見えるかもしれない。
中共にとっては、ドイツは非核だから頼りにならないが、

いろいろ欧州国際政策で利用できる。
 ロシアは第二次大戦で両国に勝利しているが、

その後も日独を敵視しているから、両国の友好を望んでいない。
そこで、ロシアは、ドイツでは反日を煽るのが基本方針になるだろう。

これがドイツのリベラル、親ソ連、ロシア系団体の反日性の原因ではないか。

 米国にとり日独は遠く、地政学的な利害関係を持たない。

だから米国の対独、対日政策は時々の変わりやすい対外政策の反映である。先般ドイツでオバマ大統領はドイツの靖国神社である国防軍慰霊施設にお参りしている。日本でも共和党大統領が靖国神社に参拝しようとしたと言われている。

 戦後のドイツ人はナチス時代の蛮行を非難されると逃げ道がないので、自国だけではない。日本もやった
といいたくなるのは、心理的な逃避として理解できる。


そこにロシアや中共、韓国がこうしたドイツ人の心理的弱みと混乱につけ込んで彼等の反日宣伝に利用しているという事はあるだろう。
もし、

ドイツ人にとって反日宣伝が不可欠の精神安定剤
のようなものになっているとしたら大変だ。


 ドイツ人は、

日常生活では堅実でしっかりものとされているが、
政治的には不安定なのではないかと思う。
それは英国のように王制を持たないからだ。
いわゆる民主主義や議会制度は
それだけだと社会が大動乱を起こすと簡単に吹き飛んでしまう。
ワイマール体制とヒトラーがよい例だ。


 日本にとっては、ドイツは遠い国なので情報は少なく、

戦前の友好国感情の残渣が残っている状態だ。
地政学は時代を超えた原理だからドイツの対日感情が、

今後日本が核自衛すると、対ソ警戒上、再び友好に変わる事はありえるのではないかと思う。                          (東海子)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


追記

【VW不正問題】独フォルクスワーゲンの排ガス不正-「ごまかし」はこうして暴かれた★2©2ch.net
http://daily.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1443183016/-100

トヨタVWの不正の可能性をEUに言っていた (Unknown)2015-10-01
トヨタ自動車が数年前から、フォルクスワーゲンVW)のディーゼル車の排ガス性能に疑問を持ち、欧州の規制当局に取り締まりを要請していたことが「日経エコロジー」取材で明らかに。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/093000094/?n_cid=nbpnbo_mlp

ドイツ・反日の近況
「【拡散】ドイツ人は韓国人レベルのゴミクズ民族だった!!! 
卑劣な工作活動の実態が 酷 す ぎ た !!!」
この記事へのコメントから下にふたつ引用

だからドイツはむかしのドイツじゃないよと何度も書いて来たろw  
ちなみに俺はむこうの大学に留学経験もあって、いまでも多くの恩師や友人がいるんだが、そんな親独派だった俺がいうんだから間違いないわ。 どれだけの反日工作をやっていたかは知らないが、少なくとも日本がドイツを尊敬するほど向こうは日本のことを尊敬しちゃいないってこと。 それはあちらに行ったら痛感するよ。 ほぼ<教えてやる>って態度だからね。 まぁ<教えて下さい>って言えば気前よく教えてはくれるが、こちらがその立場になることを凄く嫌うね。 要はいつも上から目線で見とるってことさ。 ムカtつくことも多かったよ。 モーターファンじゃないので自動車のことはよく知らないが、ハニトラで梅毒とは語るに落ちたな。 梅毒はペニシリン抗生物質で治癒するはずだがね。 徳大寺はさっさと性病科へ行くべきだなwww

で、前置きはこれくらいにして、皆さんにお願いがあります。

そうりゅう型潜水艦の豪州技術移転をめぐって、豪の首相がアボット氏からターンブルに代わったにもかかわらず、まだ日本政府はこの話を打ち切ろうとせず、<さらに豪州国内で建造することに前向きに取り組む方針>を表明したそうです。 25日付けのオーストラリアン紙に草賀純男駐豪大使が答えています。 

このニュースに保守系ブログは騒然となっており、大反対のコメが鬼のように並んでいます。 お願いというのは他でもない、この件について絶対反対の意見書を官邸メールで送っていただきたいということです。 

ちなみに、これに関わる省庁は、(輸出・技術移転)防衛省・外務省 (装備品輸出管理)経産省 (造船主管)国土交通省 の4省です。 特に外務省がいつものように害務省となっていると考えられます。 あと、ソーカ太田の国交省も臭いですね。

絶対反対理由は概ねターンブル新首相にあります。 以下、彼の言動を付記しておきます。 

<100%シナに漏えいされる 早速これだけの理由>

2014年9月9日:オーストラリアのマルコム・ターンブル通信相は最近シドニーで行った「豪中ビジネスウイーク」の基調講演で、「第2次世界大戦当時、オーストラリアは中国のおかげで日本軍の侵略を避けることができた。 オーストラリア人は中国の功績をもっとよく記憶しておくべきだ」と述べた。 現地中国語メディア「澳洲新快網」の8日付の報道として、中国・環球網が9日伝えた。 報道によるとターンブル通信相はこの講演で、「中国は第2次大戦中の同盟国の中で中.核的働きを担ったが、今のオーストラリアではそのことを覚えている人が少ない」と指摘。 その上で、「われわれは中国の抗日戦争が彼らだけの戦いではなく、私たちの戦いでもあったことを永遠に忘れてはならない。中国がなければ、われわれは勝つことができなかっただろう」と強調した。 同氏はまた、「中国の勃興は平和的なものだ」とも述べた。

2015年9月19日 サンケイ【シンガポール=吉村英輝】21日に内閣を発足させるオーストラリアのターンブル新首相(60)について、「中国寄り」と懸念する声が豪州国内で広がり始めた。 親族に中国共産党の元幹部がいると指摘されるほか、枢要な情報インフラであるブロードバンド網の構築に中国企業を参入させようとするなど、安全保障政策への影響を懸念する声が上がっている。 台湾メディアなどによると、問題の人物は新首相の長男アレックス・ターンブル氏(33)の義父にあたる91歳の人物。 アレックス氏は北京に語学留学中、この人物の娘イボン・ワン氏と出合い、2012年に結婚した。 義父は文化大.革命の最中に米国で学び、中国に戻った後は中国共産党の研究所に勤め、政府に提言していたという。

2015年9月21日、オーストラリアのターンブル首相は、オーストラリア放送協会(ABC)で放映された番組のインタビューで、中国が南シナ海で埋め立てなどを行っていることは、中国が成し遂げようとしていることとは逆の結果をもたらすと指摘した。

<この番組に対する海外の声> 
・でもターンブルは中国との自由貿易を歓迎している。 オーストラリアの労働者の生活水準を危険にさらしてね。 ちょっと偽善的だよ。 ・偽善者だよ。 彼が何をするか見てみよう。 ・自国に米軍と米軍基地が存在するから、ターンブルは偽善者のように語るしかない。 ・南シナ海はオーストラリアのものでもない。 かかわるなよ、ターンブル。 墓穴を掘っているぞ。 ・この件に関して、オーストラリアにはほぼ何も出来ない。

※ 海外でもターンブルは偽善者ということで意見の一致を見ています。 

Posted by o at 2015年09月26日 01:27


まあ、大半の日本人はドイツのネガティブな部分に触れる機会がないまま生きてるから
すぐに納得するのは無理かも知れないし仕方ない
ただ、今後はドイツに対する先入観をなくして印象を一度フラットにして動向をチェックしてごらん
色々わかってくると思うよ
トヨタもとばっちりで叩かれると思うw

で、上の方のコメントにあるように、ドイツに住んでてドイツに関する著書も多数ある川口マーンさんも
ドイツのメディアは基本反日的だし国民もそれにつられて日本人嫌いが多いってちゃんと言ってるから
そうなる理由もね
わけのわからない情報よりよっぽど確かな情報でしょ
興味あるなら調べてみればいいよ
Posted by    at 2015年09月26日 08:08   

【悲報】ドイツ人、VW問題で日本に逆ギレ



今回の結論(ぬくぬくさんのコメントより)

北欧研究者曰く、

ドイツは周辺国を体よく利用し裏切り続けてきた国だ
ということを

日本人はもっと知るべきではないのか