【馬渕睦夫】「和の国の明日を造る」第20回 参院選後の世界の動向(2016/7/13)

世界の動向 馬渕睦夫「和の国の明日を造る」第20回(2016/7/13)

2016年7月13日(水)20:00〜21:30】
・前半:深読み世界のニュース(30分)
   ・中露に隙間風
 18:59  ・ウクライナ「親EU」に逆風
               EUウクライナに対する態度が、冷たくなった。
       ウクライナは、EUに対する幻想から目覚めつつある。

・後半:日本再発見(30分)
    テーマ:「参議員選挙後の日本」
 34:16 
 第一に
今回も「最大の敗者」は、日本のメディアだった。
しかし、メディアはそのことに一言も言及しない。
メディアは少数派である。このことを、国民は理解すべきだ。
 第二に
「第二の敗者」は、民進党である。
野党共闘をやったおかげで、負けたのは民進党であり、勝ったのは共産党であった。共闘方式(人民戦線)は弱い方が有利である。これは、スペインの人民戦線など歴史を見れば明らかなことだ。
 第三に
さらに、西安事件(1936年)による国共合作がその好例である。
蒋介石は部下の張学良に裏切られ、毛沢東に「抗日統一戦線」を飲まされた。だから、翌年の1937年に、支那事変(盧溝橋事件・第二次上海事変)が起きた。その当時弱かった毛沢東蒋介石と組むことで力をつけた。
 こういう野党共闘をしていれば、民進党に将来はない。
 第四に
日本に二大政党は向いているのか?
日本には二大政党にしなければならない程の争点はない。対立軸がないから、二大政党は育たない。弁証法的な対立で進歩するというのは、日本の国柄に合わないのだ。
 戦前の日本にも、政友会と民政党という二大政党があった。しかし、当時の政党政治・議会政治は混乱した。政友会も民政党も、争点がなかったからだ。
 しかし、二大政党となると、無理しても争点を作らねばならなくなった。実際に行われることは、足の引っ張り合いということになった。
 昨年の「安保理法制国会」が好例である。
政権交代は、自民党内の派閥間で行われてきた。これを良くないとして派閥解消が言われて来たが、これについての日本の政治学者の研究は十分ではない。
 なぜ、小選挙区制が導入されたのか?
このおかげで、日本の政治が悪化した。二大政党をめざす小選挙区制は、むやみに欧米を手本としたがる悪弊なのだ。
強いて自民党民進党の争点を明らかにするとすれば、それは安全保障問題である。今回の参院選挙の結果は、「安全保障問題は、日本の国論を二分する争点にはならない」ということを証明したのである。
 最後に
 日本には、二大政党はなじまない。そこに無理に争点を持ち込もうとして、二大政党態勢をあおっているのがメディアである。メディアは少数派なのだ。
その少数派が、国民という多数派を「けしからん」と言っている。
 これからの問題は、メディアである。
メディアは少数派であるにもかかわらず、日本を内側から壊そうとしているからである。
「日本人は精神的武装が必要だ」というのは、「メディアにだまされるな」とも言えるのである。
1:01:58  終わり    
 
・最後の30分:質疑の時間
1:07:43  NHK報道「天皇陛下生前退位の意向」とは?
       こういう報道自体が疑問だ。世論をかきまわす工作と見た方がよい。
      すでに情報戦争が、始まっている。
1:09:57  「南支那海判決」について。
      中国共産党内部の権力闘争に、どう影響するか?」、
      これが最大の問題である。
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1:11:05  国際主義者は、日中を戦わせて「漁夫の利」をねらっているのではない  
      か?
      中国は暴発するように誘導されている、と見るのは正しい。
      現状は、「中国の暴発」をあえて放置しているアメリカの態度に注目してお
      くべきだろう。
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1:13:40  今の中国は国際秩序を乱し、国際社会の不信を招いている。かつての
      日本の姿を見るが、どう思うか?
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      かつて、日本は国際秩序に違反した訳ではない。このような意見は、学校
      教育の「歴史教科書」に毒されている。国際主義者(社会主義者)が日本を
      締め付けて、日本の暴発を誘導したというのが真相である。
 似たような発想の見方を、他でも見た。http://blogs.yahoo.co.jp/asmsyszz/55439079.html?vitality学校教育の自虐史観は根強い。自分たちの父祖をゴロツキ扱いして、不満や葛藤を起こさないのは洗脳の結果だ。アメリカは英蘭と共同して日本に経済封鎖を仕掛けたのが昭和16(1941)年7月25日(在米日本資産凍結は、国際法では戦争行為である)。その二日前の7月23日に、「米軍機による日本奇襲爆撃計画」を米・大統領ルーズベルトは許可し、実行部隊はすでにシンガポールやラングーンに出発している。真珠湾攻撃は、昭和16年12月8日のことである。     http://blogs.yahoo.co.jp/tatsuya11147/54486757.html
アメリカのルーズベルト政権は昭和16(1941)年7月時点で、日本を攻撃することを決めていた。ただ、「最初の一発」は日本に撃たせる事も決めていた。大統領選の「公約違反になる参戦」をアメリカ国民に呑ませるために、そして、国際世論を見方にするために・・。
1:14:55  問題は、「国際秩序は誰が作っているのか?」である。
      第一次世界大戦以後、国際秩序を作ってきたのは米英の国際主義者で
      ある。国際連盟国際連合がそれだ。「第一次世界大戦の惨禍を反省し 
      て国際連盟ができ、第二次世界大戦の惨禍を反省して国際連合ができ
      た」と教えられてきたが、事実は逆である。
      国際連盟を作るために第一次世界大戦を戦わされたし、国際連合を作る
      ために第二次世界大戦を戦わされたのだ。
1:16:40  日本のリベラルは、なぜ中国を批判しないのか?
      日本のリベラルは、自分がリベラルである意味を理解していない。
      社会主義者もリベラルもネオコンも、同一である。彼らは、国際主義者とい
      う点で共通している。日本のリベラリストと呼ばれる人は、国際主義者であ
      る。国際主義者とは、「日本の価値よりも、国際的な価値を重視する」人間
      である。だから、リベラルを突き詰めると、国境を廃止する方向へ行くの
      だ。リベラルが中国の横暴を批判しないのは、中国が共産主義社会主義
      国だからだ。日本のリベラルは、中国共産党と同じ発想をしていることを知
      らない。これが彼らの甘いところだ。「日本のリベラル」は本当のリベラルで
      はなく、日本国内でしか通用しない。
1:19:35  日本もこれから共産主義との戦いになるのか?
      もうすでに、日本は国際主義(共産主義)との戦いになっている。共産党
      民進党も国際主義であり、日本の戦いは国際主義との戦いである。日本
      の国柄は国際主義とは合わない。
      国際主義とは、移民・ヘイトスピーチ法などである。
      参院選を受けて日本人は何をやるべきか?」と言えば、外国への依存を
      少なくして行くことである。
      労働者としての移民受け入れ・観光立国・規制緩和外資が日本で自由
      にビジネスができるようにすること)など、アベノミクスの成長戦略はまち
      がっている。新自由主義の経済理論で、日本を外資にオープンにしようと
      しているからだ。
      イギリスのEU離脱決定を受けて日本人がやるべきことは、余分な海外依
      存をやめることである。それが日本の成長につながる。
1:25:07   もう民主主義は、限界に来ているのか?
      「戦後民主主義」は、制度疲労が来ている。「日本的な民主主義」に回帰
      すべきである。「日本の国体を21世紀の憲法にどう書くのか?」が問題な
      のだ。日本の憲法学者は、現行憲法の都合良い所をつまみ食いしてい
      る。憲法89条は「私学の助成」を禁じているが、私学の改憲反対職員はこ
      れに従う気はない。
1:27:55  日本の精神的再武装をするために、小学校教育に求められているものは
      なにか?
      戦前の「修身」を復活すべきである。しかし、これはなかなか難しい。教え
      られる教師がいないからだ。日教組教師は、「人間に対する愛」を失って
      久しい。教育は「生徒に対する愛」を取り戻すことが大切だ。
1:29:47  終了

工事中
 
私のコメント
馬渕氏の意見を、私なりに省略したり、言いかえたりしました。
おいおい、目次の内容を整備しようと思っています。