国際金融資本の世界戦略を阻止できるか(馬渕睦夫)

速報版【馬渕睦夫氏 講演 II】新東京塾 第1回
アメリカ新大統領の下で世界はどうなる』
〜 国際金融資本の世界戦略を阻止できるか 〜


主催:新しい歴史教科書をつくる会 東京支部
とき:平成28年(2016)11月13日
場所:文京シビックセンター 4階シルバーホール


講演冒頭部の紹介
2:30~今回の米大統領選は、アメリカ国民の「反グローバリズム革命」である。これは、世界史的な事件なのだ。
 アメリカを動かしているのは、大統領ではない。
しかし、これからアメリカの行政と軍事戦略には変化が出るだろう。アメリカの軍事戦略を動かしてきたのは、これまではネオコン(国際主義者)だった。
9:00~米大統領選挙は、どちらの対立候補も国際主義者だった。だから、国際主義者にとって、どちらが当選してもよかった。国際主義者(国際金融資本)がそういうヘッジをかけてきたのが、米大統領選挙の歴史である。ところが、そういう事を日本のメディアは報道しない。

 100年前に「アメリカの民主主義は幻想である」と、ウィルソン大統領の取り巻きが言っている。こういう事は公開されているが、メディアは「そういう意味である」とは報道しない。だから、この内容は、事実上隠されてきた。
 エドワード・バーネイズはこう言っている。
「世の中の一般大衆(アメリカ国民)が、どのような習慣を持ち、どのような意見を持つべきかということを、相手(アメリカ国民)にそれと意識されずに、知性的にコントロールすることが、民主主義を前提とする社会において重要である。国民の意見をそうとは見抜かれずに、コントロ-ルできる人々こそが、現在(100年前)のアメリカの目に見えない統治機構を構成し、アメリカの真の支配者として君臨している。」
アメリカの支配者は、大統領ではない」と、言っている。
 しかし、メディアは「米大統領が誰になるかによって、アメリカの政策は変わるのだ」と、言い続けてきた。だが、オバマ大統領になっても、チェンジは起きなかった。

12:48~ところが、今回の大統領選挙はこれまでとは違った構図で行われた。
メディアはこぞってヒラリーを応援した。

22:30~メディアの言うポリティカル・コレクトネスとは、「グロ-バリストの言う普遍的価値」のことである。つまり、人種平等・移民尊重・女性の権利の拡大・同性婚支持・・・。
 ポリティカル・コレクトネスがアメリカの世論を形成していたので、それに反するトランプ支持者は「トランプ支持」の意見を表明できなかった。これが「隠れトランプ支持層」ができた理由である。
 今回、アメリカのメディアの情報独占がくずれた。それは、インターネット社会のおかげである。


エドワード・バーネイズ参考資料

私のコメント
馬渕氏の意見は分かりやすいが、私もこの動画のコメント欄にあったこの意見と同様な感想を持っている。
                          
 非常に興味深く聞いたが、ただひとつ、馬淵さんにはおかしな点がある。
それは、安倍首相への過剰な思い入れと幻想だ。
馬淵さんは、「公表されているのにそれが目に入らない。」というような表現を頻繁に使っているが、まったく同じことが安倍首相についても言える。

 安倍氏は、自身がグローバリストであることを何度も何度も世界各地のスピーチで宣言してきている。なぜ、それが馬淵さんの目に入らないのだろうか?
馬淵さんは、それを「ふりをしている」と勝手に解釈し、固く信じ込んでいる。

 ジャック・アタリの言葉同様に本人が公表しまくっていることを、
安倍氏の場合だけ除外している。自分が言っている「オープンシークレットの罠」に自らはまっている訳です。