【藤井厳喜】中国のゆくえに見通しを述べる(2017年3月)
TVで流れない中国経済破綻の真相とは(2017年3月
)
0:00 「中国のゆくえ」について、見通しを述べたい。
1.対中国投資はひかえるべし。
2.中国のバブルは崩壊しつつある。
3.ところが、これが中国共産党体制の崩壊にはすぐに結びつかない。
3:38 デビッド・ロックフェラーについて
15:35 「中国の繁栄の時代は終わった」ということについて
繁栄を支える政治的・経済的条件が失われたからだ。
政治的条件 中国人は、バランス オブ パワーの考えを理解できない。
この戦略思考の欠如が、中国の軍国主義を進めている。
経済的条件 中国のおかげで、先進国の中産階級が没落した。
30:50 では、これから中国はどうなって行くのか?
31:00 「ミンスキー・モーメント」について
バブルが崩壊しても、経済は崩壊しない。
借金を減らさなければならなくなった時、経済の苦しみが始まる。
中国は、ミンスキー・モーメントにまだ至っていない。
40:44 日米のミンスキー・モーメントの例
46:52 この先、中国経済はどうなるのか?
輸出 2016年の対前年比 -7.7%
輸入 2016年の対前年比 -5.5%
2016年の中国経済はマイナス成長である(6.5%伸びたとウソついてる)。
1.統制経済の再導入(もう、やっている)
2.対外膨張政策(中華軍国主義)
韓国に影響。日本もやられているが、日本のメディアは報道しない。
3.経済難民を意図的に輸出する
59:19 中国共産党のやり方は問題を他の問題に転嫁できるが、解決はできない。
人民元という通貨の信用が、ますます無くなっている現状。
2015年夏から、資金の海外流出が激しくなっている(キャピタル・フライト)。
人民元を買い支えるために、外貨準備が3兆ドルを切った(2017年1月)。
かつて、人民元は100%米ドルによって裏打ちされていた。
今は70%以下になっている。
腐敗した組織である。IMFの専務理事は、犯罪者と認定されている。
中国は統制経済を導入することで、自国の通貨を崩壊させている。
1:11:02 人民元が安くなれば、中国はかつてのように輸出大国になれるか?
なれない。
なぜならば、中国の賃金が値上がりしているからだ。
ユーロモニターインターナショナル(英)の調査によれば、中国の製造業の
平均時給は2005年から2016年までに3倍上がっている(3ドル60セント)。
これは、ブラジル・インド・メキシコより高い。
1:13:56 中国共産党がこれから苦労することは、外貨準備高が減ってくることだ。
中国はすでに食糧輸入国である。食糧が入って来ないとなれば、暴動が起
きるようになる。その制圧には、警察や軍に頼るしかない。
ますます、暴力で治安を維持するしかない。
経済発展で人民にメシを食わせて行くのが、中国共産党統治の唯一の正当
性だった。経済が破綻すれば、中国共産党は統治の正当性を失うのだ。
当面、ますます中国は軍国主義になって行く。
日本は、そのために国防力を強化しなければならない。
また、日本への中国の間接侵略を防ぐ手立てを国民が団結して実行しなけ
ればならないのだ。
1:17:13 おわり