米軍が日本を支配している仕組み

「日本はアメリカの属国だ」という言い方がある。
これを比喩的表現と受け取る人もいるだろう。しかし、間違いのない事実なのだ。
この事実を知らずに日本の政治や外交を語ると、大きく誤る。
この事実を解説する廉価本があるので、以下にご紹介したい。

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2017年8月20日発行で、定価840円。帯に「8万部突破」とあった。

全章にマンガ解説があるので、それを紹介する。
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そう言えば松江に行った時、羽田を離陸した飛行機が
旅客機にしては強引な急角度で上昇し続け、やがて加賀の白山上空に出たことを思い出した。



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矢部(2017)『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』(講談社現代新書)
「はじめに」・「第1章」・「あとがき」・「追記」は、ここ↓で読むことができる。

私のコメント
去年秋のトランプ大統領訪日では、トランプはいきなり横田基地に来て米兵相手に演説を行った。私はなんとはなしの不快感を覚えた。普通は羽田空港あたりに到着して、首相始め政府関係者が出迎えるのが外交儀礼というものである。
「いきなり裏庭に降りて、日本政府関係者への挨拶もなしに『米兵相手の演説』」は、
いかがなものか思ったのである。
それは、「この本に書かれた事実(横田基地は「東京の裏庭」でなく、「米国領」なのだ)」を知らなかったからである。
だが、「この事実」を知らないのは、シロウトの私ばかりではないらしい。

麻生政権時代、田母神航空幕僚長は「日本は侵略国家ではない」と言ったらクビになってしまった。
鳩山首相は「日米対等」と言って渡米した。私は「それは望ましいが、核武装もしないでそれはできないだろう」と思っていた。案の定、オバマには相手にされなかった。沖縄の普天間基地移設先を「最低でも県外」と公約し、鳩山政権は県外移設を模索したが果たせず、短命に終わった。鳩山のブレーンは、高野猛・寺島実郎と言われる。
そればかりではない。民主党政権は日米関係を悪化させ、そこにつけ込んだ敵国・中韓をつけあがらせることになった。
彼らは、「この本に書かれた事実」を、知らなかったのではないか?

青山繁晴議員は、アメリカ太平洋艦隊司令官と対等に話し、「朝鮮半島有事の際には、北朝鮮による拉致被害者自衛隊が奪還する」ことを論じたと、「虎ノ門ニュ-ス」などで報告している。この本の8章にある「戦争になったら、自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う(吉田茂が結んだ)密約」を、青山氏は知らないのではないか?
 なお、韓国軍が米軍の指揮下で戦うことは、明らかになっている。

私は、戦後日本に悪影響を及ぼしてきたWGIP(日本国憲法東京裁判史観)に注意を払い、明治維新にも問題があると思ってきた。
しかし、それよりも、この本に書かれた現状を知ることがまず第一だろう。
我々日本人は、この現状認識から出発するしかないのである。