2019-01-20 【河添恵子】 中国IT企業vs米国の動向 中国の問題 #アジア情勢 ノンフィクション作家・河添恵子 #11-1★ファーウェイ&ソフトバンクの危機◉中国IT企業vs米国の動向 林原チャンネル 収録日:2018年12月13日 / 23分 2019/01/19 に公開 2018年12月のファーウェイCFO逮捕事件、同日に起こった中国系スタンフォード大学教授自殺など、中国IT企業の動向からは目が離せない。 米国からの圧力なのか、はたまた日本のソフトバンクも絡む案件とあれば、他人事とは言っていられない事件である。その背景を解説いただきました。 <目次的な!> ・ファーウェイCFO逮捕事件の背景 ・2018年12月1日 HUAWEI(ファーウェイ)の最高財務責任者(CFO) 孟晩舟(モウ・バンシュウ)氏が米国の要請でカナダで逮捕される その後12/11、保釈金1000万カナダドル(約8億5千万円)で保釈 ・張首晟(チョウ・シュセイ)教授が自殺 孟容疑者逮捕と同じ日(12/1)に米スタンフォード大学内で命を絶った(自殺か?他殺か?) 専門は物理学でAI技術や量子物理学で名を上げていた ・張氏は産業スパイとして米FBI等にも睨まれており、中国の千人計画の立役者だったともいわれる ・千人計画(2008年 - ) 中国共産党による海外ハイレベル人材招致計画 研究者や大手企業で管理職を経験した人物を厚遇で迎える 米FBIが2015年より 情報や研究財産の盗用で捜査対象とみなしている ・孟晩舟氏は7つの偽造パスポートを持ち、そのうち3つは香港、4つは中国のパスポートを持っていたとされる ・偽名で秘密の特務をしていたと考えられる ・孟晩舟氏に指示を出していたのが自殺した張首晟氏だった可能性大 ・張首晟氏は上海科技大学で特任教授もやっており、科技大学の学長は江沢民の長男・江綿恒氏(67歳)。 ・これら全てを取り仕切っていた黒幕が江綿恒氏だった可能性がある。 ・ハイテク技術は軍事用に転用し、世界革命を狙う中国 ・一連の事件は、中国の軍事力拡大を阻止しようとする米国の動きの現われともいえる ・1978年以降の中国を振り返る(この40年) ・北京五輪以降は好況に経済が回る ・胡錦濤時代以降は、Go Abroad(世界へ行け)の政策 ・習近平の登場(2013年以降) ・新開発銀行(BRICS銀行) AIIB構想 一帯一路構想 ・習近平とプーチンの関係 プーチン氏はビジネス的には中国に歩みよっている(資源を買ってもらうため) ・警戒しているのは北極海航路を中国が使おうとしていること ・トランプの登場(2017年〜現在) ・米国防権限法で決まった、ファーウェイとZTE使用禁止(排除する動き) ・ファイブ・アイズ(Five Eyes) 「UKUSA協定」と呼ばれる英米を中心とした5ヵ国の諜報協定の通称(英・米・加・豪・NZ) 通信傍受システム「エシュロン」、インターネット盗聴システム「プリズム」を利用する ・IT・通信・情報の覇権争い ・中国は世界最先端の「IT管理社会」となっている ・2019年の世界の動きはどうなるのか? ===質問タイム=== 16:07 Q. ソフトバンクとファーウェイは強い関係がありますか? →あります ・ソフトバンクの通信拠点(基地局)はファーウェイが無償でつくってきたという情報あり ・ソフトバンクの通信障害事件 2018年12月6日 13時半頃から18時頃まで 約4時間半にわたる通信障害が発生 原因はエリクソン社製ソフトウェアの技術的なミスと発表あり Q. ソフトバンクは相当中国に関わっている・・・ということですね? ・ソフトバンクとアリババの関係 ・ジャック・マー(馬雲) アリババ創業者・会長 ソフトバンクグループ取締役 アリババは中国のネット通販企業 Amazonに並ぶ世界トップシェア ソフトバンクはアリババの株式の30%ほどを保有する ・ジャック・マーは共産党員である、と人民日報が発表(2018年11月) ・トランプ大統領にすぐ駆けつけた3人 孫正義(ソフトバンク) テリー・ゴウ(郭台銘)(ホンハイ) ジャック・マー(馬雲)(アリババ) →中国のトップ政商 Q. IT系中国企業の躍進の理由は何でしょうか? ・アリババにせよテンセントにせよ、民間企業のはずはなく、共産党の資金力がモノを言っている 努力とか実力とかそんな世界じゃないから Q. 中国共産党の投資力・・・のおかげでしょうか? ・IT系中国企業躍進の理由 ・うまく競争させて、芽が出たところにうまく投資する手法、1つに絞らず2企業以上で争わせる ・中国の全企業が、軍の企業であるということ(軍企)を認識すべき #ファーウェイ #ソフトバンク #千人計画