2019-01-22 いわんかな#19-2【日本の防衛最前線(2)】 政治 #アジア情勢 いわんかな#19-2【日本の防衛最前線・後編 ★自衛隊を支えるのは誰か?新防衛大綱を検証する】 織田邦男・堤堯・馬渕睦夫・高山正之・日下公人・志方俊之・福島香織・塩見和子★ 林原チャンネル 時間:62分 収録日:2019年1月10日 2019/01/21 に公開 後半は2018年12月に発表された「新・防衛大綱」について検証します!「宇宙・サイバー・電磁波」というこれまでになかった新たな領域への防衛対策、いずも護衛艦の空母化を含め、現場自衛官の意見が反映されたものでは無いという見解あり。 少ない防衛予算の中で、自衛隊員のとても良いとは言えない環境の中で、我々日本国民が考えるべき問題は山積みであります。 素人は戦略を語り、プロはロジスティクス(兵站)を語る。 私たちは日本国民のプロフェショナルになる必要がある・・・! 出演:(左から順に) 日下公人(評論家) 塩見和子(日本太鼓財団理事長・国際同時通訳の第一人者) 馬渕睦夫(元駐ウクライナ大使・元防衛大学校教授) 織田邦男 (今回のゲスト プロフィールは上部に) 堤堯(ジャーナリスト・元文藝春秋編集長) 福島香織(ジャーナリスト・元産経新聞記者) 高山正之(ジャーナリスト・元産経新聞記者) 志方俊之(軍事アナリスト・元陸上自衛官陸将) 【目次的な!】 <新・防衛計画の大綱から日本の国防を考える> ・「防衛計画の大綱」 日本における安全保障政策の基本的指針のこと この度「平成31年度以降に係る防衛計画の大綱」(2018年12月18日政府閣議決定)が5年ぶりに発表された ・専守防衛(戦略守勢) 日本の自衛隊の基本戦術思想 相手の攻撃を受けてから初めて軍事力を行使する またその程度は自衛に必要最低限の範囲にとどめ 相手国の本拠地への攻撃(戦略攻勢)を行わない、とある ・専守防衛は、9条とともに自衛権行使に縛りをかけているものだが、現実的には攻撃は出来る ・ただし政府の決断があれば、の話 ・日本が自衛(軍事力発揮)できる時→正当防衛と緊急避難の時のみ ・専守防衛は野党や左翼メディアが言っているだけではないか ・内閣総理大臣の任務は日本国民の生命と財産を守ること、正当な理由を持って防衛出動を命じれば攻撃は出来る ・P-1は攻撃用ミサイルを備えていなかったので、今後は常備を ・日本のミサイル防衛、 「発射前ミサイル撃破」と「敵基地攻撃能力」の違い ・ミサイル防衛は米国と共同というより日本が主体的にやらなくてはいけないこと→日米のガイドラインに書いてある(米国は補完と支援しかやらない) ・しかし今回の防衛大綱にはその「発射前ミサイル撃破(敵基地攻撃能力)」の装備は含まれていない ・ミサイル防衛構想に「発射前ミサイル撃破(敵基地攻撃能力)」が入っていないのは自民党議員の勉強不足 ・中期防衛力整備計画(中期防) 5年ごとの具体的な政策や装備調達量を定めた防衛力整備計画(2018年12月8日発表) ・2001年から防衛関係費は12年微減し続け、そのしわ寄せがロジスティクスに来ている(安倍政権以降は微増) ・ロジスティクス(Logistics) 兵站のこと。軍事装備の調達・補給・整備・修理・輸送・展開・管理運用・・・つまり総合的な軍事業務 (経済用語では物流) ・つまりエンジンのメンテナンス不足で飛べない飛行機が増えたり、養成や訓練ができなくなったりしている ・軍事において、素人は戦略を語り、プロフェッショナルはロジスティクスを語る ・ただ、現場が一番困っている ・尖閣周辺の、海上保安庁の船に対空レーダーを積めば、安上がりの有効策ではあるが(E2Cが不要になる)、海保の25条に軍事的なことはやってはいけないと記載がありできない ・「安全保障と防衛力に関する懇談会」 2018年8月27日〜12月11日 全7回 安倍首相の要請で開催(座長・三村明夫日本商工会議所会頭) ・E-2C:レーダーを装備した早期警戒機 ・いずも型護衛艦:ヘリコプター搭載護衛艦 (DDH) ※F35Bは短距離離陸・垂直着陸が可能なステルス戦闘機 護衛艦「いずも」に搭載し実質空母化を狙っている ・空母を持つ目的3つ 敵の攻撃 / 艦隊防空 / 国家の威信 ・艦隊防空の条件:発見、識別、要撃、撃破 ・F35Bは、F35Aより2割以上戦闘能力が劣る(垂直離着陸が可能なため) ・「いずも」の空母化は、自衛隊にとってベターではあるがマスト案件ではない。自衛官の現場も現実味がないと反対 ・トランプを忖度して戦闘機を買うならF35Aを買った方が良い ・『空母いぶき』かわぐちかいじ(小学館) 中国軍が尖閣と与那国島を制圧した中で 自衛隊初の空母がいかに専守防衛の哲学で戦うかを描く 最新11巻・連載中 堤氏も運営も愛読中 ・沖縄沖の作戦は、三沢から飛んでも大丈夫。最前線に「いずも」を配置する必要はない ・将来空母機動部隊をつくるための試みならまだわかる ・中国の空母と戦闘機は全然使えない ・原子力潜水艦は必要か?しかし日本の最新潜水艦は ・海上自衛隊の最新型潜水艦「おうりゅう」 リチウムイオン電池を搭載した世界初の潜水艦 2018年10月4日 三菱重工神戸造船所にて進水式 <J-CPAC 2018「How To 核武装」セッション> ・織田邦男・藤井厳喜・ダン・シュナイダー(ACU事務局長) ・ジャヤデヴァ・レナード(インドの中国研究戦略センター(CCAS)所長)〜2018.11.18開催〜 →アメリカ保守派と日本保守派共催のシンポジウム ・ダンシュナイダー氏曰く、日本のような道徳的な民族こそ核を持つべきだ ・日本の核武装について ・現実的に日本では核を持つための工程表がつくれないのではないか ・核の保持についてはインドを見習うべき ・今から核開発・装備するより、アメリカの原潜をレンタルするのが一番よい ・今回の防衛大綱、目玉は「宇宙/サイバー/電磁波」 これらは軍事というより平時からやっていること ・これらは自衛隊部隊の防衛用のためであり、一般の民間インフラ(発電所や通信網や交通)向けには対策していない ・自衛隊は全国のサイバー攻撃を守らない(守れない)。国民は誤解しないだろうか? ・今時、衛星は撃ち墜とさず、並走してシェルターをかぶせる装置が開発されている ・中国はサイバー民兵の使い方を訓練している ・防衛大綱は、現場の実践的な意見が反映されていないのではないか? ・アメリカ軍のサポートは日本が世界一。横須賀や佐世保の弾薬&燃料補給やメンテナンス能力は随一 ・防衛大学のPCはDELL製だった。自家発電機も備わっていない。そういうところも防衛力。 ・防衛に伴うマンパワー(自衛隊員)が足りない現実 ・航空自衛隊は毎年1500人必要だが、集められていない。 ・第一の理由は自衛隊の位置付けの問題。せめて憲法に明記して自衛隊を認めて欲しい。「自衛隊は違憲の疑いがある」なんて教科書に書いてあってはいけない ・潜水艦員には国民からのリスペクトが必要 ・厳しい環境の海軍には弱みがある。反乱は軍艦から起こる。携帯も使えない環境は若者にとっては厳しい。 ・船の上でもせめて酒を飲めるようにした方がいいのではないか? ・給与や福利厚生は、警官より自衛隊の方が低いというのが現実。 ・自衛隊のパイロットは民間に移れば給与3倍。辞める隊員が出ないように、政府レベル国民レベルで支えなくてはいけない。 ・北朝鮮の非核化ではなく、朝鮮半島の非核化と金正恩は言っている、北朝鮮は核を手放さないのではないか ・朝鮮半島にとって「核なし&在韓米軍なし」→中国の支配下となるので米国にとって最悪 ・北朝鮮が終わることと、中国共産党が終わることはセットで考えなくてはいけない ・韓国はこのままだと国家として成り立たない ・「核があって在韓米軍なし」が最悪の展開 ・文在寅はトランプの在韓米軍撤退を内心で期待している ・朝鮮半島が統一しても、2つの反日国家が1つになるだけ、日本はそれで困らない。 ・中国がいつまでも強いはずがない、中国が壊れたらこんな防衛の心配はほとんどしなくて良い ・今年(9が末尾につく年は)中国で政変や混乱が起こる可能性が高い、知識人も体制改革の必要性を発言している(これまで無かったこと) ・中国の命運が分かれる年になる ・2021年までに(結党72年)中国共産党は大動乱! ・中国にいる日本人の方は、早く帰って来てください!