2019-03-16 いわんかな#21-1 【第2回米朝会談後の世界・前編】 政治 #アジア情勢 いわんかな#21-1【第2回米朝会談後の世界・前編 ★米国/北朝鮮/韓国の思惑】 重村智計・堤堯・馬渕睦夫・高山正之・日下公人・志方俊之・福島香織・塩見和子★ 林原チャンネル 時間:50分 収録日:2019年3月7日 2019/03/13 に公開 2回目の米朝首脳会談@ハノイ。何の成果も出なかった結末となりましたが、それぞれの背後では様々な駆け引きがあったようです。 それから韓国と北朝鮮の実態、先のレーダー照射事件の真相は、これで決まりではないかという話が重村さんより語られます。あぁ南北の歪んだ関係・・・文在寅大統領に厳しくあたるトランプ大統領の気持ちがよくわかります! 出演:(左から順に) 塩見和子(日本太鼓財団理事長・国際同時通訳の第一人者) 日下公人(評論家) 馬渕睦夫(元駐ウクライナ大使・元防衛大学校教授) 重村智計 (今回のゲスト プロフィールは上部に) 堤堯(ジャーナリスト・元文藝春秋編集長) 福島香織(ジャーナリスト・元産経新聞記者) 高山正之(ジャーナリスト・元産経新聞記者) 志方俊之(軍事アナリスト・元陸上自衛官陸将) ========================= <目次的な!> <第2回米朝会談を終えて> ・北朝鮮問題専門家たちの予測が大きく外れた理由 ・北朝鮮とは事前の事務方の調整は無意味。結局会談でトップが決める。 ・ボルトン(核廃棄強硬派)が来るとは思っていなかった北朝鮮 ・北朝鮮との交渉は、途中で席を立たなければ上手くいかない(今回は追いかけてこなかったが) ・北朝鮮と交渉する技術は、ボルトンが一番分かっている(と思われる) 〜ボルトンのリビア方式〜 リビア(カダフィ政権)における非核化のプロセス by ボルトン安全保障担当国務次官(当時) ・2003年10月 カダフィ大佐による非核化宣言 (米英との秘密交渉による) ・国際原子力機関(IAEA)や米国による査察を受け入れる ・核兵器、関係する機器、技術資料等を米国に搬出 ・2004年9月 国連、米英等の制裁解除 ・2006年5月 国交回復、テロ支援国家指定解除 ・2011年8月 リビア内戦 10月カダフィ殺害 ・金王朝の家訓「核こそが我が身を守る術」 ・北は核放棄しない、トランプがいなくなるまで待つ作戦 ・米朝の基本的な合意文書はできていたと言われる(事務方同士の交渉による) ・コーエン問題のせいで、何も合意しないほうがいいと、お互い戦略を考えた ・トランプ氏の大勢いる個人弁護士の中の一人・マイケル・コーエン被告の下院公聴会が、米朝会談と同日に行われた。 「大統領が外国で重要な核交渉をしている時に行うとは恥を知れ!&米国政治の新たな程度の低さだ」とトランプ氏はTwitterで民主党を批判。 ・米国(ボルトン)は北の秘密にしている核施設を金正恩に告げ、金正恩はびびった可能性大 ・北朝鮮は米国を相当甘く見ていたのではないか ・会談後、北のミサイル基地稼働についての報道があったが、トランプはすでに知っていたと思われる ・北の軍の若手中堅幹部に不満が溜まっている(金正恩はそこに配慮している) ・中国が同意・協力しないと北のクーデーターは起こせない ・金正恩が中国&習近平に近づくのは、国内のクーデーター防止といえる ・「金正男氏息子救援団体「自由朝鮮」、臨時政府発足を宣言」 住民を迫害する金正恩体制を覆すための臨時政府を発足させたとサイトで表明(2019年3月1日 ※団体の拠点は不明) ・北に不満分子がいるのは間違いないが、党本部はなかなか把握できないのが現状 ・昨年10月ごろ、護衛司令官が1億5000万ドル溜め込んでいた事件 ・金正日時代、ソ連組(軍事アカデミー出身)がクーデターを試みたことも過去にあったが、KGBから情報が漏れて粛清された(やろうとするやつはいることはいる) <米国側から見て> 20:55 ・コーエン公聴会と米朝会談はアメリカでどう受け止められていたか? ・アカデミー賞の話題でいっぱい ・北朝鮮問題はあまり関心が持たれていなかった印象 ・トランプのロシア疑惑は証拠がないことは判明(モリカケと同じ) ・米メディアは確信犯、トランプに疑惑があればなんでもやる ・トランプ降ろしと安倍降ろしは同じ勢力が仕掛けている ・小泉訪朝の時の安倍さんエピソード ・社会共産主義国はトップダウン、米ポンペオと北のキム・ヨンチョルが会談しても何の意味もない ・ポンペオ氏「朝鮮問題と中東問題を解決した暁には次の大統領にするとトランプにいわれてるから、君は俺に協力しろ」と金英哲氏に言ったという ・金英哲(キム・ヨンチョル) 朝鮮労働党副委員長・朝鮮人民軍偵察総局長 2019年1月 訪米しポンペオ国務長官と事前の会談を行った。今回の米朝会談にも同席 ・トランプ政権と過去の政権(のディープステート)とは、中東での利害調整がまだくすぶっている <南北朝鮮問題> 28:38 ・日本の特派員が韓国の新聞の言うことをそのまま書いたので、楽観的で的外れな予測となった ・文在寅は日韓関係をよくすることに関心がない ・南北統一問題で得点を稼ごうとしている ・文在寅の大統領任期、本来は5年1期だが、憲法改正して延長しようとしている動きあり(合計8年?) ・米国メディアは文在寅に厳しくなってきている ・「3.1」100周年の抗日運動が盛り上がらなかった理由 ・文在寅は「大韓民国」と言わなくなった(北が嫌がるから) ・韓国には建国のアイデンティティが無い ・南北首脳会談をすることで、北朝鮮に面会料を払っている韓国 ・慣例基本面会料:3億ドル(ドル払い / 約330億円) ・金大中→金正日の時は、5億ドル(実際には10億ドルとの噂も) ・半額は前払いを要求(慣例) ・経済制裁中なので現金の受け渡しはどうやるのか? ・それが先の「レーダー照射事件」 ・海上で現金を渡していた可能性大 ・<5億ドル札の量> 100万ドル(約1億円)がボストンバッグに入るくらいの量なので、それが500個分です! ・自衛隊のP-1(哨戒機)も米軍からの要請で向かったと思われる ・レーダー照射の発見もそうだが、米国は相当精細な監視網(衛星)を持っている ・習近平の陰が薄いのは、トランプに遠慮してるから? ・北朝鮮問題は、米中交渉のカードにも使われている(米はシカト?中国はあてにしている?) ・中国の北部地区は、経済制裁を無視して、北朝鮮に物資を送っている ・ベトナムに習近平が来たら会談してやると言う米国だったが、中国はそれは無理(今年は中越戦争40周年/1979年だし…) ============================