韓国の大気汚染濃度(窒素酸化物)は、表示領域を越えていた!

 一つ前の記事で韓国の大気汚染を取りあげました。
http://blogs.yahoo.co.jp/tatsuya11147/38642295.html

 今回は、窒素酸化物の濃度表示について、新たに分かったことを記事にします。

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図1. 2007年11月26日12:00の窒素酸化物の濃度分布

図1.の出典。以下同様:
http://www.jamstec.go.jp/frcgc/gcwm/jp/japan.html
 韓国のソウルとプサンでは、赤い最高濃度の表示の真ん中が透明に抜けています。色による濃度表示は「カラースケール」と言うらしく、その内訳は
↑のURLをクリックし、
画面左の「窒素酸化物」をクリックすると、
表示される画面の右側に示されます。

これによると、「透明無色(または白色)」は

(1)そこは、0~10ppbで、ほとんど汚染されていない。
となります。
しかし、最高濃度の汚染気塊の真ん中が抜けていると言うことは
(2)そこは、300ppb以上だが、表示範囲を超えて検出不能なので「透明」に表示される。
という場合も考えられます。

 配給元?に問い合わせると、(2)であることが分かりました。
理由は、「カラースケールを高濃度の方に合わせると、日本付近の濃度分布の差の区別が見づらくなるため」だそうです。
 そうであれば、
310ppb以上は「灰色で表示する」などやり方はある
とは思いますが、なにぶんにも「試験的な公開」なので、あまりモンクは言えません。

 先の記事の時は気づかなかったのですが、東京湾上も「透明に」抜けていますね。しかし、「透明範囲」の広さはとてもソウル・プサンに敵いません。韓国の窒素酸化物の大気汚染が如何にひどいかが分かるというものです。

 次は、日本で見られた「透明範囲」です。

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図2. 2007年11月29日14:00の窒素酸化物の濃度分布

濃尾平野にポッカリと透明に抜けているところが見られますね。地図の縮尺を変えていますので、分かりやすくなっています。しかし、ソウル・プサンには敵いません。

 次は、最新のデータです。

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図3. 2007年12月17日19:00の窒素酸化物の濃度分布


 これらの分布図は「予測値」であって、「実測値」ではない
ということです。
では、

「なぜ韓国のソウル・プサン辺りに高濃度の領域ができるか?」。

これについては、
「車の台数や分布などの統計値」から窒素酸化物の地表からの放出量を推定
しているのだそうです。

 実測値と推定値には、ある程度、差がありますが、
http://blogs.yahoo.co.jp/tatsuya11147/34587486.html
韓国の大気汚染はヒドイと推定されています。
 実際に、去年の11月に
「韓国環境部の視察団が来日し、日本のディーゼル排ガス規制について、韓国への導入を目指して調査して行った」
という記事があります。
http://www.nerc-tokyo.com/news/press/news061115.html
 韓国での「排ガス規制」の法的な整備状況を調べてみたり、実測値のデータを入手すれば、

もっとヒドイことが分かるかも知れません。

 日本国内には、約1000個所の観測地点があるそうです。たぶん、「そらまめ君」のことでしょう。
http://soramame.taiki.go.jp/DataMap.php
http://soramame.taiki.go.jp/link.html
予測値は実測値に約8割が適合するそうです。しかし、外国となるとなかなかデータを入手しにくく、外国との共同研究のデータを基にするということでした。
 中国や北朝鮮の気象データは、入手しにくいでしょうね。ロシアのウラジオストック周辺は、もっと汚染されていて不思議ではないはずです。

ところで、今気づいたのですが、図3.の中国のシェンヤン(瀋陽・旧 奉天)付近も、「統計」では、ヤバイことになっているようです。
中国では今年から「気象データは国家機密」扱いになっていますから、
http://blogs.yahoo.co.jp/tatsuya11147/28977733.html
実測したらドエライことになっているのでありましょうなあ‥‥。

ちなみに、太郎とももさんが北京の大気汚染の写真を記事にしていますので、次に引用させていただきました。
 http://blogs.yahoo.co.jp/bietaro/51723255.html