シベリア永久凍土、温暖化で急速に融解

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北半球の永久凍土の分布(紫が永久凍土の分布域)

引用元: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E4%B9%85%E5%87%8D%E5%9C%9F

シベリア永久凍土、温暖化で急速に融解

 独立行政法人海洋研究開発機構は18日、シベリア東部の永久凍土の地温(地下3・2メートル)がここ3年で上昇し、凍土の融解が急速に進んでいると発表した。

 気温上昇に加え、それに起因する降水量の増加が凍土の融解に拍車をかけており、地球温暖化による気候変動の影響が、より明確に現れていると見られる。

 同機構は、ロシア科学アカデミーなどと共同で、1970年以降のシベリア東部の3地点の地温や降水量などを分析した。2004年までの平均地温は毎年零下2・8度前後でほぼ一定だったが、05年には零下1・8度と急上昇し、06年は零下1・5度と過去最高を更新した。さらに、年間降水量も03年以降それ以前の平均より増えていた。夏の雨は凍土の氷を溶かし、冬の雪は地表を覆って地温の低下を抑え、凍土の融解を促進する働きがある。観測地点付近では冬の川に大量に水が流れたり、地盤が緩んで道路が崩れたり、牧草地が水没したりしている。

 永久凍土が溶けると、地形が変化するだけでなく、閉じ込められていたメタンガスが大気中に放出される。メタンガスは、二酸化炭素の20倍の温室効果があるとされ、温暖化をさらに悪化させる心配もある。

(2008年1月18日23時12分 読売新聞)
本記事の出典:http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080118it13.htm
 「これまで冬季には凍結していたが、凍土の融解により、冬でも大量の水が流れるヤクーツク西部の川(海洋研究開発機構提供)」の写真が、見られる。

 追加記事
 「縮小する富士山の永久凍土」
 http://www.interq.or.jp/jupiter/forest/report/20/report20.htm
 「海外調査と国際協力」の中の「3)モンゴルの経験」
http://www.ses.usp.ac.jp/ses/nenpou/nenpou9/seitai/fushimi.html