毒餃子騒動 (2)中国食品の安全問題

1月30日から、中国産の毒餃子が日本中で問題になっていますね。
これについて、
「日々是チナヲチ」の御家人さんも話題にしてますので、この件についてはしばらく「日々是チナヲチ」の出店を続けます。
 以下に、その冒頭を紹介いたします。

 コメントある方は、直接、御家人さんにどうぞ。よたコメントは、ここでもいいですよ。あ‥、「よた」でなくても、いいです。


【中国食品】まずは輸入停止。話はそれからだ。
                  閑話 / 2008-02-04 06:30:47

 素人ですから無茶を言わせてもらいます。

 今回のタイトル、【中国毒餃子】ではなくあくまでも【中国食品】です。とりあえず中国からの食品輸入を一時停止しましょう。被害拡大や風評被害を防ぐためです。その上で毒餃子について徹底調査。

 外食産業や食品業界、それに商社で潰れるところが出るかも知れません。天罰ですから潰れて下さい。私たちの食費も高くなると思いますが、これも天罰ですからみんなで甘んじて受け入れましょう。

 そんな無茶な!……って仰る方は冒頭を御覧あれ。素人が無茶言いますと申し上げた通りです。輸入停止期間は、そうですね。……まあ3カ月くらいで。

 あ、でも中国はいま「丁亥雪害」でズタズタになったライフラインの復旧や輸送路寸断で供給不足となった食品の価格上昇を抑えるので精一杯ですし、来週後半から春節旧正月)の長期休暇があります。

 来月(3月)には恒例の政治イベント「全人代」(全国人民代表大会=なんちゃって国会)と「全国政協」(全国政治協商会議=形骸化した党外オブザーバー会議)が開かれるので、忙しくて大変かも知れません。

それなら中国側の事情を思いやって半年の方がいいかも。私たち自身の過ちも含めて、ニッポンに巣食った膿を絞り出してしまいましょう。

 
胡錦涛は来なくていいです。内政優先で炭坑夫と一緒に石炭掘ってて下さい。輸入停止への報復措置で来日中止を宣言するなら、なおよろしいアルよ。「政冷経冷」で大いに結構。どうせ期間限定措置ですし、逆ギレして困るのは北京五輪を控えている中国の方ですし。

 中国の「食の安全」問題を国際社会に向け真剣にアピールする先駆者に、日本がなるのです。輸入停止くらいやらないと中国側の思うツボですよ。
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 さて、焦点である中国製毒餃子については続報が次々に入ってきていますね。香ばしい感じの展開になってきました。

 ●中国製ギョーザ:製造元の天洋食品、昨年には牛肉に金属粉(毎日jp 2008/02/01/12:14)
 ●中国製ギョーザ、回収6袋の包装外側から殺虫剤…兵庫(YOMIURI ONLINE 2008/02/03/21:45)
 ●中国製ギョーザ:生協回収2袋からも微量検出…残留農薬か(毎日jp 2008/02/04/00:15)

 この毒餃子問題についての中国側のスタンス(ゲームプラン)は以前書いた通り。あくまでも私見ですが、これです。

 ●毒餃子問題:中国側が早くも捏造開始。(2008/02/01)

 現在までのところ、中国側はゲームプランを変更していないようにみえます。変更する必要もないでしょう。前掲の新展開について、中国国内メディアは現時点では全く報じていません(私の見通しがなければ)。普通ならもう速報しているタイミングなんですけどね。共同通信の中国語版記事が出ていますから。ほら、この通り。

 ●日本警方在6袋“毒餃子”包裝外側發現甲鋤、序カ(共同網 2008/02/03/21:07)

 記事配信から9時間以上経過しているのに反応がない、というのはたぶん報道管制が敷かれているのだと思います。中国側にとって有利とはいえないニュースですから。香港紙は報じるかも知れません。先日は「袋に穴が開いていた」という報道に「こりゃあ日本側の自作自演だ」みたいな論調が出ていた香港メディアがどう反応するか,楽しみです。

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 この事件、上のエントリーで書いたように中国側は今後もあくまで「シロ」で押し通そうとするでしょう。オリンピックを控えていますし、相手は「小日本」ですし、うまい具合に扱いやすい福田政権ですし。

 もし残留農薬ではなく故意の毒物混入という食品テロで犯人は中国人だった、となったら中国当局は即逮捕即裁判即死刑判決即執行でサクサクと処理して「例外的な事件だった」と内外に向けて大声でわめき散らすと思います。

 その上で中国食品全体への日本人の不信感を叩いて,お約束の「日本のメディアが騒ぎ過ぎ」になることでしょう。仮に犯人が中国側だったとすれば、被害者である日本と日本人が悪者にされることになるのです。

 そうならないためにも、中国食品の全面輸入停止に踏み切るべきかと。

 ●厚労相輸入禁止措置発動も」 中国製ギョーザの中毒問題受け(北海道新聞 2008/02/02 07:52)
 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/73801.html

 舛添要一厚生労働相は一日の参院予算委員会で、中国製ギョーザによる中毒問題について、輸入禁止措置を定めた食品衛生法八条について「発動もあり得る」と述べ、輸入禁止措置発動の可能性に言及した。

 同法八条は「特定の国・地域」で製造、加工、調理された食品について、食品衛生上の危害発生を防止するため、厚労相が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて、販売、輸入などを禁止できると定めている。

 ただ舛添氏は、問題の冷凍ギョーザを製造していた中国・河北省の「天洋食品」に関し「現状で実質的に輸入をストップし来ないようにしてある」とも指摘。「在庫を間違って食べる方がいるといけない」と、既に輸入された食品の回収に全力を挙げる考えを強調。民主党植松恵美子氏への答弁。

さっさと発動して下さい。BSE(牛海綿状脳症)問題のときのように一刀両断で是非。同じことをやればいいのです。簡単でしょ?

 
「こんなのじゃダメだ!」。首相は1日昼、首相官邸の執務室で声を張りあげた。官邸スタッフが持参した再発防止策案を突き返し、ギョーザを製造した「天洋食品」の商品に限らず、輸入食品を扱うすべての業者に対し、全輸入食品のサンプリング調査を行わせることも含めた早急な対応を指示した。

 ●希薄な危機意識 「政府一丸」ほど遠く(MSN産経ニュース 2008/02/0322:12)
 http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080203/plc0802032212008-n1.htm

 フフン♪(←「福田首相」のこと)は無定見かつ無能ですからこんな糞ノンビリした「早急な対応」がお望みなのでしょうけど、国民の生命を考えたらまず輸入停止でしょう。閣僚がどんどん突き上げなきゃ。踏み込まなきゃ。……まあ国民の生命を考えない官房長官が現在の首相ですから、そりゃかくもヌルい姿勢になりますよね。なるほど中国に舐められる訳です。

 ●日本政府調査団、週内に中国へ派遣…ギョーザ問題(YOMIURI ONLINE 2008/02/03/23:48)
 http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080131-1068087/news/20080203-OYT1T00782.htm

 政府は3日夜、中国製冷凍ギョーザによる中毒問題の関係省庁連絡会議を内閣府で開き、政府調査団を週内に中国に派遣することを決めた。

 中国政府担当者と情報交換し、ギョーザの製造工場を視察する予定だ。

 会議では、再発防止に向け、〈1〉食品衛生法に基づく届け出・報告の徹底〈2〉省庁間や国と地方自治体の間などの情報共有の徹底――について、具体策を検討することも決めた。厚生労働省は被害者数について、「これ以上ふくらむ可能性は極めて低い」と報告した。

 中国からは調査団が来日しているのに日本の初動のマズさは何ですか。自国民に被害者が出ているのです。「これ以上ふくらむ可能性は極めて低い」って何を根拠に?

 中国の対応が早いのはもうゲームプランが出来上がっているからです。あとはこの事件を日本と中国の間だけの問題にして、もし犯人が中国側にいれば上述したようにさっさと処理して「あれは食品テロだから例外」と宣言して終了。ついでに「日本のメディアが騒ぎ過ぎ」「日本人の態度は非友好的だ」などと一撃することも忘れないでしょう。

 今回のようなケースにおいて、私は日本のマスコミを信用していません。確度がどうとかいうのではなく、常に一過性だからです。事件が起きればガンガン報道してくれますけど、ほとぼりが覚めたり旬の話題でなくなればもう放置でしょう。拉致問題なんかはその典型。
?H4>ところが今回の事件は「中国食品の安全問題」が背景にあって、拉致問題同様、たまたまその氷山の一角が明るみに出たものですから、一過性のものでも単発的なものでもありません。その証拠に中国国内ではもっとすごい事件が続々と起きているではないですか。 「中国食品の安全問題」についての具体的事例については、
  「中国の有毒食品図鑑(1)~(7)」へどうぞ。
   http://blogs.yahoo.co.jp/tatsuya11147/40555089.html
 
それでも毒餃子事件が決着してしまえば、マスコミは他の話題へと力点を移すことでしょう。公器とはいえ所詮は商売。いろいろオトナの事情がありますから記者だってひよります。売れ筋狙いが基本ですから、仕方ありません。

「今回は主婦レベルで危機感が共有されているから」

 という声もあるでしょうけど、マスコミが騒がなくなればある程度の時間をかけて次第に熱は冷めていくと私は思います。

 中国産はやっぱり安くて助かるし、もう大丈夫だという話だし、冷凍食品はレンジでチンすればすぐ食べられるから手間がかからないし。……といった、つい安直に流れがちな観念から脱却するためには、中国産食品輸入全面停止を半年くらいやって、関連業界ともども私たちも天罰を受ける必要があると思うのです。(後略)
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詳しくは、引用もとへどうぞ。

http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php