「五輪、大成功!」と、自画自賛の北京

宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年)8月29日(金曜日)
通巻第3000号  <創刊三千号記念大増頁号> 
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 五輪大成功と自画自賛の北京は「勝因はすべて社会主義の正しさにあり」。
   金メダル報奨金に群がった拝金主義が勝因だったのではないのか?
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 北京五輪が大成功に終わったとして共産党自画自賛の弁がふるっている。
 「これらはひとえに社会主義という中国の特色による勝利である」と。

 第一に社会主義体制であるから、448億ドルもの大投資が可能だった(当初420億ドルに追加予算28億ドルは主として警備に回った)とする宣伝だ。
 これは過去百年の五輪史上、最大規模の投資であり、しかもG8加盟国で最貧国の中国が最大の投資ができたのは民意を反映し、媒体を総動員できた社会主義であるが故である(嘘つけ。民意を封殺し、予算の反対論を圧殺し、マスコミを五輪一色に統御したからではないのか)。
次期ロンドンは117億ドルの予算が議会を通らず、五輪施設地は貧困層の住宅地区再開発となる。

 第二は社会主義であるがゆえに人民は五輪に奉仕したという悪質な自画自賛
金メダルへの報奨制度も、挙国体制を構築するのに役立った。社会主義の正しさが証明された証拠は、社会主義をやめたソ連がたちまち金メダルから遠のいたではないかと北京は獅子吼している。
 (嘘つけ。本質は拝金主義の勝利でしょうが。。。) 

 第三に開会式に関して西側がつべこべ言っているが、整然とした大動員が可能だったのも、社会主義だからではないかと豪語している(そうそう、マスゲーム北朝鮮が世界一ですからね)。
 CG花火も口パク少女も、「少数」民族を演じた漢族も、軍が大動員の開会式ならではの風景でした。

 しかしもしそうであるのなら、過剰警備にもかかわらず起きたテロ事件や社会不安、インフレ。旅客激減、ホテルがら空きも社会主義の勝利ですか?
出典:http://www.melma.com/backnumber_45206_4207587/

(読者の声1)ここでは支那の,「社会主義なるが故の五輪大成功」と言ふ自画自賛に一言。
共産支那社会主義国などではありません。マルクスが思ひ描いた最も尖鋭化した資本主義国であり,また世界に冠たるロボット大国です。
共産主義は資本主義社会における資本による労働者の搾取を解消し,労働者が主権者となる平等社会を目指したはずです。
しかし今の支那においては大量の労働者がほとんど奴隷的な条件のもとで”搾取”されてゐます。これは資本主義社会の矛盾なるものをもっとも純粋に培養・拡大したものです。
またこれらの労働者はひたすら命じられたことを黙々と行ふだけのロボットであり,支那にはさう言ふロボットが何憶体もある,と言ふことです。
愚生は北京五輪開催は難しいのではと思ってをりました。その理由の一つは搾取されてゐる人民の不満の爆発と言ふことであったのですが,ロボットの反乱はSFの世界だけのことのやうです。
ロボットがロボットのままでゐる限り,共産支那は安泰でせう。(NN 生,横浜市

宮崎正弘のコメント)この比喩の延長線上でいいますと、中国の民衆ロボットには喜怒哀楽があるのです。カルル・チャペィクが初めてロボットを書いた作品のなかに「人間はなぜ涙を流すのか」という場面があります。
 たとえば四川省地震で現れた、あの民衆らの怒りと涙をみれば、おっしゃるような「反乱」は必ず起こるでしょう。

(読者の声1)《第7回9・29反中共デー東京大会》のお知らせです。

 北京オリンピックは閉幕しました。
中華人民共和国中共)におけるオリンピックが、平和や健康とは全く無縁の政治大集会であったことは明白です。侵略と圧制の凶国である中共の犠牲者は多々います。満州南モンゴル東トルキスタンチベット…に対する侵略・圧制・虐殺。また台湾に対する侵略の野望。中共は、アジアの全ての民族の敵と断言できます。

 アジアの中でも、特に我が国は中共による危機に直面しています。
昭和47年9月29日、我が国は中華人民共和国との国交を樹立しました。しかし我が国と中共との関係が正常かつ友好的であった事はありません。昨今話題になった毒入り食品なぞ可愛いものです。靖国神社に対する冒涜、歴史教科書への介入、尖閣諸島への侵犯、東シナ海における海底資源の盗掘、沖ノ鳥島の存在の否定、外交官に対する性的謀略工作…など、数えきることが不可能なほどです。「反日」「共産」「中華」の3悪国家である中共は、我が国にとって明確かつ危険な敵国です。

 我々は草莽の有志として祖国の危機を坐視する事は断じて出来ません。
平成14年9月29日、所謂「日中国交正常化」30年の秋、我々は中共との国交断絶を勝ち取る為、第1回9・29反中共デーを開催いたしました。
第7回の本年も「9・29反中共デー」の旗の下、「打倒中国共産党」「日中国交断絶」「中華覇権主義排撃」「まもれ!尖閣諸島」を声高らかに叫び、勝利を目指して、同志同憂各位が共に起ち上がり、共に闘う事を熱望いたします。

                 記
☆日時  9月29日(月)雨天決行
午前11時~集会開始
正午~徒歩行進出発
☆場所 三河台公園(東京都港区六本木4の2の27。六本木通り沿い/俳優座の横)
☆合意事項(超党派の運動のため、会旗など団体の旗の掲揚は禁止します。また、車輛での参加および徒歩行進に適さない服装での参加はご遠慮ください)。
9・29反中共デー東京大会共闘委員会  事務局03-3918-9524(三澤浩一)
http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php