資本主義は、60~70年周期で破綻をくり返すネズミ講?

この記事の摘要

「資本主義は元々60~70年で破綻する『ネズミ講』であり、60~70年毎に革命か戦争でリセットする必要がある」という説を信じている者が、日米の政財官界の有力者のなかにかなりいる。
 この記事の引用元:「株式日記と経済展望」
「インドと中国は(直接・間接に)戦争を仕掛けられるのは当然。」
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/02522b500fc4b0d40b3a3c3514489b2b
これから、私好みに一部を取り出して編集。この内容については、この記事のコメント欄に、いろいろ意見がよせられています。

 引用元の原典は↓のアカシックレコードURL。以下の内容について、詳述されています。
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  アカシックレコード「70年周期説---資本主義はネズミ講」まとめ
    http://www.akashic-record.com/y2009/ndlie.html#02



 貧しい国に資本主義が導入されると、国民の生活水準が上がって寿命が延びる。
 人口構成が逆T字からピラミッド、逆U字、そして逆ピラミッドになる。
下の人間が少なくなると「年を取れば楽になる」というネズミ講は破綻する運命にある。

 その解決策は、

1.貧しい外国を自国の経済圏に組み込み、
 外国の貧乏人と若者を自国経済圏のピラミッド構造のいちばん「下」に敷くこと
2.革命か戦争で自国を含む各国の国家体制を破壊して、
 すべてを「ご破算」にすること????

 それがだいたい70年ぐらいの周期で起こっている。

[資本主義1.0]
 英国の産業革命に始まり西洋諸国が次々に生産性の高い工業を展開した。
西欧は安価な工業製品を大量に生産して豊かになったが生産力が過剰になり、約70年後1836年に恐慌に陥った。

[資本主義2.0]
 そこで英国はアヘン戦争(1840)で中国の生産力を破壊し、
自国ネズミ講の「下」に組み入れた。
他の西洋諸国も植民地を拡大し、自国のネズミ講の下に組み入れて過剰生産力のはけ口とした。

 このシステムも第一次大戦(1914-1918)とロシア革命(1917-1922年)で終わったかに見えたが、欧州復興とともに世界はふたたび過剰生産になり、植民地囲い込み(保護主義ブロック経済)と第二次大戦を経てようやく終わった。

 第二次大戦は5大工業国による「工業生産力の破壊合戦」である。
5か国のうち米国の工業生産力だけが無傷で生き残り、戦後の覇権が確定した。
米国は自分で他国の生産力を破壊したわけではなく、
わざと参戦を遅らせて欧州の勝者とアジアの勝者を叩いた。

 資本主義がリセットされるときの生産力破壊には米軍が直接手を下す「米日型」
「米独型」のほかに、米軍が手を出さない「独英型」「独ソ型」があるということ。

   [生産力叩き合いの図・第二次大戦]

     米国----------覇権確定
    ↓  ↓
   日本 ドイツ  
    ↓  ↓
   ソ連  英国----ーー覇権喪失

 こうして、第一次大戦で始まった「資本主義2.0」はようやく完全にリセットされ、つまり「2.0」が完全にご破算になって、「3.0」がスタートする。

[資本主義3.0の終焉]
 それから63年経った2008年9月、米名門投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻して金融危機が始まった。

 しかし米国の政財官界が愚かだったからサブプライムローン問題が生まれたのではなく、もはや「だれがやってもダメなものはダメ」な時代に突入したからそうなったのではあるまいか。資本主義が両者ともに「正ピラミッド型」が続くこと(末広がり)を前提にしたシステムである以上、人口が頭打ちになればネズミ講は機能しない。

 1930年代の日本も同じ。元々「下」に敷くべき広大な国土や植民地を持たない日本では、いくら選挙で政権交代をしてもうまく行くはずはなく、不況に直面した国民の不満はなかなか解消しない。

 そこで「もう議会制民主主義や政党政治は役に立たない」と見切りを付け、社会主義革命を夢見たり、政党政治家を排除して軍部主導の政権を作ろうと考えたりする者が出て来た。それが1931年の満州事変、1932年の「5.15事件」、1936年の「2.26事件」。

帝国の墓場に向かうオバマ大統領(「株式日記と経済展望」より)
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[資本主義4.0のはじまり]
 アメリカが大恐慌から脱出したのは、ニューディール政策ではなく「世界大戦という公共事業」のおかげ。だからオバマグリーン・ニューディールで不況から復活できるわけがない。

 戦争によってライバル国の生産力を破壊し、その戦後復興事業をなるべく自国企業に排他的独占的に受注させ利益を上げる。同時にライバル国が回復しすぎないように制御する。これがアメリカが日独に対して行った「ネズミ講リセット」の方式。

 インドと中国は「これ以上成長するな」という欧米先進諸国の警告を第二次大戦前の日本のように無視したのだから(直接・間接に)戦争を仕掛けられるのは当然。

[おまけ]
 日米同盟は第三国の脅威から日本を守るためにあるのではなく、米国の脅威から日本を守るためにある。
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これは歴史と投資を学ぶ者にとって、すごくしっくり来る説明です。

(私のコメント)
 日本のマスコミが書くべき記事を書かないから「株式日記」で書いて、そこに読者が集まるのですが、マスコミ新聞がこのまま堕落して行ってくれれば、「株式日記」の読者は増える一方だ。

 おかげで「株式日記」のアクセスが増えていって、ブログがテレビや新聞よりも影響力で逆転する時も来るだろう。読者は数万程度でもネットでコピペされて広がっていくから、間接的な読者はかなりの数になる。しかもブログは世界中で読めるから大新聞や大テレビよりも伝達力は広い。しかも只で読むことが出来るから読者はどんどん広がっていく。

 ワイルドインベスターブログもアカシックレコードの記事を引用紹介していきながらコメントを書いていますが、このようにブログはコピペでどんどん記事を膨らませていく事ができる。これは無料のメディアだから出来る事であり、マスコミの記者たちは年収1000万円もの高収入で書くべきことを書いていない。

 アメリカのニューディール政策は失敗して、それを誤魔化す為に日本に戦争を吹っかけてきてパールハーバーで大不況から脱出する事ができた。これはポール・クルーグマンが言っていることでもあり、靖国神社歴史観は正しいのだ。正しい事を言っているからこそアメリカの元政府高官は靖国神社歴史観にクレームをつけたのであり、デタラメならば誰も信じなくなるので放置していればいい。

アメリカはイラク戦争を見れば分かるように、適当ないちゃもんをつけて勝手に戦争を始める。日本もそれに巻き込まれたのですが、軍部はルーズベルトの意図を見抜ける人材がいなかった。パールハーバーは飛んで火にいる夏の虫であり、山本五十六や米内光政はヒトラーのように国際金融資本によって育てられたスパイなのだ。 

アカシックレコードでの結論

 ●3.0から4.0へ●
 「資本主義=ネズミ講」説あるいは「(60~)70年周期説」に従うなら、「資本主義3.0」は2008年9月をもって終わったのであり、2008年9月から、「4.0」へ向けてのリセットが始まったと考えられる。 

 もちろん、そんな意見は経済学的におかしい、という反論はあるだろう。だから、そういう意見を唱えて筆者と論争して勝ちたい人にはいくらでも勝たせて差し上げよう。
しかし、そんな論争に勝ったところでなんの意味もない。 

 重要なのは、筆者がどう思っているかではないし、エコノミストがどう思っているかでもない。日米の政財官界の有力者たちが、この説を信じているという事実なのだ。おそらくオバマ政権のブレーンたちも信じているだろう。 

 だから、この説が経済学的に正しいかどうかはどうでもいい。重要なのは、理論ではなく、次に起こる現実だ。

「経済学は、役立たず」ってことで・・・・・・・。

http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php