青木直人の「選挙の感想」

2009年8月31日 00:41 青木直人 「選挙の感想」
出典: http://aoki.trycomp.com/2009/08/post-192.html
 選挙が済んだ。
そう喜ぶべき結果でもない。
混乱が始まるからだ。
以下今後の予想である。メモ風に。

(1)民主党が勝ったのではない。自民党が決定的に負けたのである。
  民主党の個々の政策は必ずしも支持を受けているわけではない。

(2)民主党のアキレス腱は鳩山新総理の発言のブレである。これは党内の路線が整理できていないことの反映なのである。
 まず『政権交代』ありきのつけがこれである。

(3)対米関係は相当ギクシャクする。安全保障のコンセンサスが不在であるため、日米安保の実効性が問われる事態が続発する。日本は頼りにならない。
 その結果、米中関係はさらに強化される方向に向かう。11月中旬のオバマ米大統領の中国訪問はそうした傾向に拍車をかけるだろう。

(4)自民党は混迷する。郵政民営化の総括など政策の一致もない。さらに野中広務後藤田正晴クラスの豪腕がいない。細川政権をスキャンダル・情報で倒した亀井のような策士も不在である。

(5)官僚政治打倒を呼号する政権は相当官僚とぎくしゃくするはずだ。新人が圧倒的な議員に官僚を超える政治ができるとは思えない。悪くすれば土井たか子時代のマドンナ議員の二の舞になる。政治家と官僚の不毛なだけの消耗戦になりかねない。

(6)民主党の最大の弱点は小沢の存在の大きさである。彼が病死、引退、そして暗殺、という事態になれば、一気に党内の求心力は失われるだろう。

これから数日の株式市場の動きも注目である。上がるか、下がるか。注目したい
民放の選挙速報番組でテレビの解説委員は,前後の事態の進展と言いかけた言葉から,内心

俺たちの宣伝で,これほどまでに民主を勝たせてしまった!
信じられん,薬が効きすぎたああ!
ホンマにこれでエエのかいな?

と思った様子が見てとれた。
 確かTBSだったろうと,ニュース解説アナウンサーの名と写真を調べると,
名は杉尾秀哉と分かった(ニュース番組でよく見る中年の男性だ)。
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テレビの洗脳力は,愚民に対して今でも偉大だ。
ジャパンデビューについての「NHKへのデモ」は効果はあったが,ネット側も戦い方を工夫する必要がある。

 Ponkoさんは,「また,盆の上の豆が転がった」と言っている。
 http://blogs.yahoo.co.jp/nipponko2007/33154380.html

 「日本が好きなだけなんだよ」さんの「開票の夜の2チャンネル」
 http://koramu2.blog59.fc2.com/blog-entry-499.html
 コメントに株の予測情報もあります。

「くっくり」さん,9月3日記事
 「鳩山新政権は,危機に対応できていない」
 http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid715.html
青山繁晴「総選挙の間、40日政治空白があったんです。そして首班指名が9月の16日でしょ?ということは、合わせたら何と55日間政治空白があるっていうのが、この国の民主主義の実態なんです。で、大事なことは実は9月16日の首班指名まで半月あるってことは、有権者の声がまだまだ届けられる時間があるってことですから、これを逆手に取って有権者の声をこの新政権に向けて発信していきましょう。それだけが僕らの救いになるかもしれないと思ってます」