「朝鮮併合」菅総理談話への抗議(日本政策研究センター)

日韓併合百年」を迎えての「首相談話」に抗議する

  「菅談話」に対する日本政策研究センターの見解
出典:http://www.seisaku-center.net/modules/wordpress/index.php?p=701
 菅内閣は本日十日、「日韓併合条約百年」を迎えての「内閣総理大臣談話」を閣議決定した。この「首相談話」は、その歴史認識において極めて自虐的であり、既に決着していた歴史問題を再び蒸し返すものであり、またわが国の国益を大きく損なうものでもある。以下、当センターの見解を明らかにし、「菅談話」に断固抗議するものである。

(一)「首相談話」は、「その意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられました」との歴史認識を示し、それらは日本「自らの過ち」にあるとして「植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、ここに改めて痛切な反省と心からのお詫びの気持ち」を表明するとしている。
 マスコミは総じて村山談話を踏襲したと評しているが、
朝鮮統治を「植民地支配」と規定しただけでなく、それが「自らの過ち」であったと明記
したことは、村山談話を超え、特定の歴史観、それもきわめて一方的な歴史認識の表明以外のなにものでもない。
これは政治による歴史研究、言論に対する民主党政権による不当な介入である。

(二)また、村山談話河野談話が出される度に、
それで歴史問題が解決されたと言われて来たが、決して解決しなかった事実
を踏まえれば、菅内閣は、謝罪外交という「過ち」を再び繰り返そうとしており、それは
国益を大きく損なうものである。
 とりわけ、日本統治によって「国と文化を奪われ」「民族の誇りを深く傷付けられ」などという、韓国における「反日感情」をそのまま、
日本国を代表する首相が閣議決定までして勝手に是認
したことは、あまりにも「自虐的」である。これでは、朝鮮併合に至った歴史的経緯や当時の日本が置かれていた安全保障環境、さらには統治のために注がれたれた日本国民の営為など、朝鮮統治に関わるすべてを否定することとなる。
これは日本国民と日本の歴史に対する重大な背信である。

(三)「首相談話」は、「朝鮮半島由来の貴重な図書」の引き渡しに触れているが、この問題は、日韓基本条約と同時に締結された文化財・文化協力協定によって解決済みの問題である。今回のように、「植民地支配」への「反省と謝罪」の結果としてそうした図書などを引き渡すのであれば、解決済みの問題を再度外交問題化させることになりかねない。
 また、在サハリン韓国人支援は既に充分すぎるくらいの支援が行われている。そもそも、この問題に日本は直接的な責任はなく、韓国への帰国・往来や家族の再会が可能となっている今日、もはや終結すべき事業である。少なくとも「日韓併合百年」と関連づけて論じるのは歴史の事実に基づかない、極めて自虐的態度と言わざるを得ない。

(四)仮に「日韓併合百年」を契機として、日韓の「これからの百年」を見据えるというのであれば、日韓条約以降、半世紀近くの歴史にも立脚すべきであって
戦前の「三十六年」だけを対象とし、その「反省と謝罪」の下に「これからの百年」を見据えるというのは、「未来志向」の名に値しない、「謝罪外交の再開」と言わざるを得ない。

(五)そもそも
日韓併合百年」を歴史の節目とし、「首相談話」を決定したこと自体が重大な「過ち」と言える。
 併合百年にあわせての「首相談話」を主張していたのは、
日韓併合条約がそもそも無効であるとし、日本の統治自体を違法視する日韓の左翼勢力であった。
今回、菅内閣があえて併合百年に際して「首相談話」を決定したのは、そうした左翼勢力との連携なくして考えられない。そうした意味で、左翼勢力と連動した「首相談話」発表とも言えるわけで、
菅内閣が左翼勢力と深い連携をもつ政権である
ことを示すものと言える。

平成22年8月10日 日本政策研究センター

 この件に関する具体的事実についての説明は,コーヒーさんの記事に詳しい。→http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-3942.html