検証「桜田門外の変」 (2)井伊直弼
6:17 「一期一会」は、井伊直弼が広めた言葉である。
外国掛・岩瀬忠震(ただなり)は上申書で提案。
「天皇に締結の勅許を得て、反対派を抑えるべし」。
これが、幕府にとってのヤブヘビになって行く。
『公用方秘録』
直弼「勅許を待たずに条約を結ぶと言う重罪は、あまんじて我一人で受ける決意である」
35:25 『公用方秘録・木俣本』
調印の日、藩邸に戻って来た直弼と家臣の会話。
家臣「諸大名の意見をお尋ねしてから、調印に臨めば良かったのですが・・・。」
直弼「いかにもその事に考えが及ばなかったことは、無念の至りである。
このうえは、身分伺する〔進退伺(しんたいうかがい)を出す〕よりいたしかたない。」
直弼は、自分の落ち度に気づいて動揺している。
彦根藩の学者が関わって記録を改竄し、「開国の英傑」にした(井伊達夫氏)。
う一致した考えを持つなら、心は氷解した。」
この文書は、外交上の配慮から公開できなかった(母利美和もり・よしかず氏)。