2018-02-12から1日間の記事一覧

佐倉強哉の見た明治維新 (5)

明治維新とは、何だったのか? 政治の機構はいろいろに変わったが、つまるところは天皇が将軍に代わっただけであった。天皇の下には、天皇を絶対の権力者として祭りあげることによって、薩長の成り上がりどもが時を得顔に権力をふるっている。 こんな新政な…

佐倉強哉の見た明治維新 (4)

運命の岐路 この人は会津に行って、最後まで戦おうと決心した。もしそのまま会津に行っていたら、この人の生涯はそれで終わっていたはずだった。十二の時から小姓として仕えた藩主に、この世の暇乞(いとまご)いをするつもりで一応米沢へ行ったのが、生き残る…

佐倉強哉の見た明治維新 (3)

二本松藩の戦いと転戦 官軍が二本松を攻めた時は、藩兵は白河口その他の援軍に出て、城はほとんどからであった。そのために少年隊(1)が組織され、老人隊が組織された。少年隊は十二から十七までの少年五十一人が集まり、悲壮な防戦をして、会津白虎隊の先…